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RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 2019

音楽が初勝利に貢献。比嘉一貴が選んだ”勝ちウタ”は

表彰式を終えて、まだ残ってくれているギャラリーにサインをしに行く途中で、九州朝日放送の田上和延アナウンサーに呼び止められた。
住所を教えて欲しい、という。
理由を聞いて比嘉は驚いた。
今大会で、2年前から始まった「選手紹介セレモニー」は選手たちが、それぞれお気に入りの”勝ちウタ”をリクエストして、それをバックにスタートしていくというもの。
今年、比嘉が選曲した「ダイナミック琉球」という楽曲は、数人のアーティストがカバーしているが今回、比嘉が指名したのは沖縄出身のシンガーソングライター、成底ゆう子さんが歌うバージョン。

比嘉の少年期からのお気に入りの一曲で、「すごくいい歌で、皆さんにもぜひ聞いてもらいたかった」と迷わず決めたが、終わってみても「この曲にして、本当に正解だった。間違いなくこの曲で勝てた」と、その余韻に浸る。
故郷の沖縄を彷彿とさせる歌詞と雄大なメロディに、成底さんの美しく、のびやかな声量が重なる。
リズムの良いアップテンポの曲を選ぶ選手が多い中で、比嘉の選んだこの一曲は、確かにスタート時に独特の空気をもたらした。
「シン…と静まりかえるような感じ。あきらかに、ほかの曲とは違う雰囲気のスタートにしてくれたと思います」。
まさに”勝ちウタ”。
それを歌う成底さんが、比嘉にぜひお祝いの花を贈りたいという。
田上アナウンサーを通じて、伝言を受け取った比嘉は「本当にびっくりです。ありがとうございます!」。
本当は、自分がお礼を言いたいくらいだ。

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