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三井住友VISA太平洋マスターズ 2018

賞金1位の周吾はぶっつけ本番でも大丈夫?!

水曜日のプロアマ戦。周吾のそばに、いつもの饒舌な相棒はいなかった。代打をつとめてくれた競技アルバイトさんを連れて、静かなラウンド。
こわもてのベテランキャディが、今週は鬼のかくらん。
柏木一了さんが、風邪を引いた。
「昨日、熱があって来れなくて今日は熱が下がったらしいんですけど、下痢が止まらないらしくて明日はどうなるか・・・」。

エース不在でも、「やることはあんま変わんない・・・」と今週ばかりはそう困った風でもないのは、ここ御殿場が勝手知ったる庭だから。

中学時代に家族ぐるみのメンバーさんだったここ御殿場では08年に、クラチャンを取った。
「高校生くらいまで、しょっちゅう回りに来ていてコースは、良く知っているので」。
松山英樹が監修に携わり、生まれ変わったコースはパー72から70の設定になったり、バンカーやハザードの範囲が格段に増えたり、「ティショットの位置とか、しっかりしないと難しい」とこぼしながらも、新コースをほぼぶっつけ本番で挑む。

というのも、改修後の今平の初ラウンドとなったこの日のプロアマ戦は、ゲストのみなさんと親睦を深めるために、同じ前のティを使用し、「実際の落ちどころとかは分からなかった」と、新コースの本当の難しさを知るのも本戦に入ってからになるからだ。

普段、柏木さんには風の方向や、距離の歩測もしてもらうが「それは自分でも出来るので。あとは、水を自分で取らないといけないくらい?」と、ここ御殿場に限っては、あまり苦にもしていないようだ。

松山英樹が久々に戻った御殿場。
現在、世界ランク62位につける今平にとっても、日本のエースの帰国はポイントを稼ぐ大チャンス。
「50位内に入って来年のマスターズに行きたい。残り4試合で、1勝は欲しい」。
新生・御殿場で、若き元クラチャンが本領発揮だ。


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