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マイナビABCチャンピオンシップ 2018

ホストプロの選手会長。石川遼は、優勝争いをお見せしたかった

手に手に差し出される今週のフラッグは白地に、マイナビブルーの縁取りが日差しにまぶしい。仕切りの柵も倒れんばかりのファンの勢いにもみくちゃでも笑顔を絶やさず、選手会長のホストプロは、ひたすらペンを走らせ続けた。

「今日もたくさんの方に見に来ていただいて、プレーした。もっと上のほうでやらなきゃな、と思う。優勝争いできるようなところでやりたかった」とホストプロは最終組から遠い3組目でティオフした最終日を悔やんだ。

「昨日まで、集中力を欠いたプレーが1日に2打くらいあった。それがスコアに出てしまった」と初日から精彩を欠いた。
特に前日3日目は、見せ場となるはずの最後の18番で「ジャッジミス」と、2打目を池に入れるなど、77を打った。
厳しい顔で上がってから、少し頭を冷やしてそこから日が暮れるまで、練習場に居座った。

「コンディショニングの面も含めてマネジメントのミスなどないように、しっかり調整して戦えるようにしたい」。
気持ちを切り替え臨んだ秋晴れの最終日は猛チャージ、とはいかなかったが、この日は「昨日までとは違って、頭がすっきりしていた」。
天候にも負けない爽やかな表情で、1番ティに立った。

5番の2打目では、カップを壊すスーパーショットが出た。弾かれたボールはエッジまで戻ってしまってパーも「結果よりもプロセスが大事」と好感触は残った。
いよいよ今週最後のホールで今度こそ、詰めかけたファンを魅了出来た。
ピンまで215ヤードの左バンカーから2Iを持った2打目。
「最高でした。気持ち良かった」と、右1ピンにつけるイーグルチャンスでせめて大声援に報いた。

今週火曜日の前夜祭で、石川がイメージキャラクターをつとめるマイナビの中川信行・代表取締役社長から、来年度以降の大会スポンサーの契約延長が発表されたばかりだ。
翌水曜日には、中川社長と共にプロアマ戦を戦い、和気藹々の中でも男子ゴルフの現状などについて話し合い、厳しい言葉もかけられた。
「ゴルフが本当に大好きで、いつも熱い応援をしてくださる方。来年以降も引き続き協賛してくださるということで、本当にありがたい。もっとギャラリーに見に来ていただけるようなプレーを心がけていきたいと思った」。
愛のムチに改めて、今後の活躍を心に誓った。

今週金曜日にはジャンボ尾崎もコースを去る前に言った。
「日本のゴルフはやはり遼が頑張らないといけない。優勝争いして、連れてきてくれないといけない」。
「ジャンボさんにそう言っていただけるのは嬉しい。僕も、ギャラリーの方に入って欲しいし、視聴率も上がって欲しい。いろいろ思うところはあるがとにかく目標は、いつでも勝つこと。そのために練習しかない」と石川。
2週後には、松山英樹も久しぶりに日本に帰ってくる。
「ファン目線でも、最高」と、同時に「選手としては、(一緒に)戦いたい。自分もいい状態にして、ヒデキと回れるように頑張りたい」。
ファンとしても、直接対決が見たい!!

  • キッズには、目線を合わせて。来てくれて、ありがとね。
  • ボランティアやスタッフのみなさんにも日頃の感謝を

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