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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ 2018

昨季のチャレンジ賞金王! 大槻智春が悪天候で3アンダー

初日の1オーバーは、予選通過もどうかという位置から、盛り返してきた。朝から雨が降り続いたこの日は、「天気が悪いほうが、上にいくチャンスがある。この天気になってくれて、ラッキーだと」。

思いがけぬ冷え込みも「他に持っていない」とカッパ1枚で、そこは耐え抜き、悪天候を味方に急浮上だ。
「この雨だと、ラフに行ったら平気でボギーを打つ」。
フェアウェイを綱渡りで、「ミスしたら、無理せずパーでいい、と」。
慎重に、ボギーを2つにとどめて、3アンダーで回りきった。

チャレンジトーナメント(現・AbemaTVツアー)の賞金王として迎えた今季、これまでトップ10入り2回。
1000万円ほど稼いで、初シード入りも見えてきたが「目標はJT。目標は高く持たないと、シードにも入れない」と今季のゴールはあくまでも、賞金上位にしか権利がないシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権という。

この春、偉業をなしとげた日大同期に刺激を受けまくっている。
4月、米ツアーを制した小平智。
「将来的にはサトシのように、僕もアメリカでやってみたい。そのためにも今週は大事な試合」。
数年前に、QTからのアジアンツアー進出を試みたのも、そこから欧州への足がかりが出来ると考えたから。
さらには、米ツアーへとつなげるのも夢物語ではない。
いずれのツアーの賞金ランキングにも加算される日亜共同主管の今大会で活躍すれば、道は大きく開ける。
「この大会でもし勝てれば、アメリカにも近づける」。
夢の“PGAライフ”を少しでも共有しようと小平が、当地からたびたび配信するインスタライブも逐一チェックを欠かさない。
親友に少しでも近づける好機を見逃さない。

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