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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2017

4年ぶりのV3を狙う、藤本佳則のモチベーション

思い出の東北で、久しぶりのVなるか。藤本が、ボギーなしの66で回って優勝争いに加わった。
上がりの4ホールは圧巻だった。15番、16番は1.5メートルと、アイアンがぴたぴたついた。17番では、5メートルも入った。18番も、1.5メートルのバーディで締めて、単独2位につけた。

2日目の素晴らしいゴルフの内容を語るときには、どこか素っ気ないのにこと愛息の話になると、たちまちビリケンさん顔になる。

3歳になる長男の源都(げんと)くんもそろそろ、プロゴルファーはなんたるものかが分かってきて「僕が出かけると、お父さんはゴルフやな、って」。
いっちょ前におもちゃのクラブを振り回し、「親バカだけど、これが意外と上手いんですよ」と、自慢げなビリケンパパ。
これから秋の過密スケジュールを見越してこの夏の中休みも出来るだけ家族サービスにつとめて「子どもは無邪気でエエな」と、目尻も下がる一方だ。

「テレビで写ると、お父さんて呼ぶらしい」。
それなのに、もう4年も勝ち星に見放されているばかりか今年は2度の2位を含むトップ10入り4回と、再三のV争いでも勝ちきれない。
妻の祐未さんとは宮城県の東北高校時代に知り合った。「嫁と結婚してから勝ってない」と、その点でも気がかりなビリケンさん。
藤本は、さらに東北福祉大に進むなど、隣県のここ福島でも応援してくれる方は多く、思い出の地で「良いところを見せたい」。
家族も地元も喜ばす。4年ぶりのV3をみすみす逃す手はない。

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