Tournament article

三井住友VISA太平洋マスターズ 2017

テコンドーは黒帯! 首位タイのスンス・ハンは数奇な経歴にも注目

こちらは31歳のハンもまた初めての御殿場で、2日目にして首位タイにつけた。この日はインの最終組で回って19歳の任(イム)に追いついた。

大会のテーマカラーを思わせる、緑色のウェアがやにわに今週の勝負服に変わった?!

「今日はこれから、コインランドリーに行こうかな?」。
先週の覇者が初日に言ったのと、同じジョークで笑わせた。賞金1位に返り咲いたばかりのチャンキムと同じ韓国系アメリカ人。
ルーツが同じとあって、4つ下の大親友には「早く良くなれ!」。この日は腰痛で、棄権してしまった後輩を気遣いながら、V争いに加わった。

幼少期に習ったテコンドーは、黒帯級だ。一方で、スピードスケートもたしなむなど、下半身の強さは折り紙付きだ。
韓国財閥の経営陣に名を連ねる父親が、スポーツ万能の息子に次に勧めたのがゴルフだった。
最高の環境を求めて、アメリカに渡ったのが12歳のとき。
ゴルフ漬けの日々が始まった。

ネバダ州立大でも数々の結果を残し、2008年にプロ転向を果たすと、米二部のウェブドットコムツアーや、カナダツアー、アジアンツアーを転々とした。
そして、2013年にたどり着いた日本ツアーで、「燃え尽き症候群にかかった」。

ファイナルQTの資格で本格参戦を果たしたものの、結果が残せず、翌年にはあっさりと出場権すら手放し「ゴルフに嫌気がさした」とスンスが選んだのはイクメンの道。

第一子誕生を機に引きこもり、子育てに“専念”した。「1年間、まったくクラブを握らなかった」。ゴルフから完全に離れたことで、逆にゴルフ愛に目覚めた。「またゴルフがやりたくなった」と、復帰するなり15年のファイナルQTでランク1位に輝き、あっさりと出場権を取り戻した。

ツアーの舞台に舞い戻って2年目の今季。賞金レースの主役を演じるキムにも負けてられない。
先週の沖縄では5位だった。今週は一転、雪景色の富士の麓で、ツアー初優勝を狙ってみたい。

関連記事