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マイナビABCチャンピオンシップ 2017

一番の目標はイメージの一新。選手会長が今季4勝目を狙う

18番のパットを外して、苦笑いでリーダーボードを見上げる優作。最終日の決戦所望!
選手会長はJGTO会長の青木功に、かねがね言われていた。「何が起きるか分からない。3日目は絶対にトップに立っておくように」と、そんなセリフを思い出し、なおさら最終ホールでバーディパットを外して宮里優作の顔がゆがんだ。

今週もまた台風22号が接近しているが、日曜日の大雨はそれというより、強い秋雨前線の影響が危惧されており、早朝から3ミリ以上の雨予報に、最終日は先週に続いて2週連続の中止の可能性もあるという。

それだけに、この日の18番はもちろん、15番のバーディチャンスも。「あそこで獲れなかったことは大きい」と、悔やんでも悔やみきれない。
14番の連続バーディで、一度は単独首位に立っただけに「上でやっているときにもう一押し。締めの味付けがなかなか出来ないのがまだちょっと」と、1打差の2位タイで迎える最終日は、なんとしても「出来ると信じたい。小鯛くんに簡単に勝たせないように。良い試合にしたい」と、2週続きのキャンセルなどもちろん望まない。

先週の日曜日は台風の中で都内にとどまり、月曜日には日本ゴルフツアー機構の事務所で、3週に一度のペースで行われるJGTOの政策委員会に参加。
副会長の横田真一らと、今後のツアーについて、意見を出し合った。2期目の選手会長も「まだ慣れない」と多忙な中でも今季3勝を挙げ、懸命に賞金王を狙っているのは前例を覆したいから。

任期中に賞金王になった選手はまだおらず、むしろ本業以外の雑務に追われて、調子を崩すほうが多く敬遠され続けてきたが「これからは選手会長がハズレくじにならないようにしたい」。
今までは92年の倉本と、01年の片山の3勝が最高だったが今季4勝なら、在任時の年間最多勝記録も更新出来る。「選手会長を、夢のある職業にしたい。イメージを変えたい」。
これぞ在任中の一大改革にしたい優作だ。

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