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日本オープンゴルフ選手権競技 2017

2年ぶりの大会2勝目をにらむ小平智が首位タイに

アメリカで揉まれて帰ってきたばかりの親友の前で、今季絶好調のゴルフを披露した。「遼は、ジュニア時代から一緒にやってきた仲間。年始の初打ちも必ず遼とやる」。来年もぜひなどと他愛もない話をしながら和気藹々と、スコアを伸ばした。

予選初日から、久々に大勢のギャラリーを集めて「みなさん、遼の応援でこんなに来てる。僕はそんなに注目されてない。僕には初日からこんなについたこともない」。
人気の格差も謙虚に受け止め、そこはマイペースを決め込んだ。

コースマネジメントも、我が道を決め込んだ。
後半11番のティショット。距離の短いパー4で、果敢にドライバーを振った石川に惑わされず「僕は徹底して、アイアンで打つので。そこはぶれずにやっていく」と確実にフェアウェイに置いて、PSを握った2打目を132ヤードから、ピンそばのバーディとした。

引き続き、パットも絶好調だ。3番では、長い7メートルのチャンスを沈め、最終ホールでもまた同距離のパーパットをねじ込み、首位タイに居座った。

大きく出遅れた石川。小平もまた、米志向が強いが、石川とアメリカの話はあえてしなかった。「遼がボギーを打ったりすると、気まずい。こっちバーディ獲ってて話しかけるのも気が引ける」とそこは気遣いを忘れず、「久々に一緒に回って楽しかった」と、親友との心地よい時間も堪能出来た。

2015年大会に続く、2度目の日本タイトルに向けて絶好の出だしは、優勝スコアを「10アンダー前後」とにらんでいたわりには初日、意外と他の選手のスコアも伸びたが、2日目以降は悪天候の予報もあり「みんな、結局足踏みするんじゃないか、と」。
その後の展開を冷静に、予測する。

「さい先は良いので。もうちょい目標を高く設定しても良いかもしれないけど、本当にここは、コースと自分との戦いなので。どれだけマネジメントを貫き通して平常心で回れるか」。
最終目標もぶれない。

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