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米出身のオトゥールが、自ら罰打を申し出て予選落ち

数ある中でも、自分が審判であるという点で、ゴルフは特異なスポーツともいえる。この日、アジアンツアーで戦う選手が身をもって、その精神性を示した。

午後組のケーシー・オトゥールが上がってきて、競技委員に申し出た。インスタートのこの日は前半の18番ホールで、ルール違反をしたかもしれないという。
「バンカーショットのバックスイングで、ヒールが砂に触れたかもしれない」という。ついては、VTRで確認してくれないか、と。

しかし同伴競技者と、競技委員みんなで子細に映像を確認しても、触れたような様子は見当たらなかった。

一緒に回った高山忠洋は、そのときのプレーも実際に見ていたそうだが、触れた気配は一切、感じなかったという。
居合わせたボランティアのスコアラーさんも同じ意見だった。
総合しても、ペナルティを科すべき要因は見当たらないと、競技委員はオトゥールに告げたが、本人は納得できないようだった。

自分で疑わしいと思う状況の中で、これ以上プレーを続けることは出来ないという。規則に則り2打罰を与えた場合、オトゥールの通算スコアは3オーバー。決勝ラウンドには進めないことを承知で、自らペナルティを科して欲しいと申し出た。どうしてもという本人の意志は、尊重された。
自分自身に正直に、胸を張ってコースを去った。

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