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アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 2021

高山忠洋がシード権の保持に失敗。2日目の予選落ちに「これが実力」

一時は、水に浸かったように見えていた視界。病気を乗り越え来たけれど©JGTOimages
43歳の高山忠洋が、17年連続のシード権の保持に失敗した。前日初日に「77」と出遅れた。
113位タイから出た2日目も、「74」を叩いて通算7オーバー。

予選通過は絶望的に。
「すべてにおいて、実力不足。その一言しかない」。
潔く言った。

18年に目の病気で長期休養を余儀なくされた。
コロナ禍の昨年9月に公傷の特別保証制度を受けて復帰し、出場可能な8試合で、復活の道を探った。

だが、あと57万910円足りなかった。

先々週の「中日クラウンズ」で3位タイと奮闘したが、初日の競技中止による賞金減額が響いた。

先週の「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」では残り83万910円の獲得を目指して3日目まで3位Tと上位で粘ったが、最終日の「77」で、34位タイまで落ちた。

そして迎えた今週は、とうとう残り1試合。
「今週は、最悪の状態で入ってしまった」と、本調子と言えない中、タフなセッティングはきつかった。
「ラフも深いし、グリーンも硬い。この3年くらい経験がなかった難しい条件で、感触が戻ってきたのは最後の数ホールくらい。悔しいですね」と、落胆した。

「プロゴルファーなら、いい時は誰でもいいスコアが出せる。悪いときにどれだけ抑えられるかが、本物の実力。全力を出しても5オーバーだったので。それが実力かなと思います」と、受け止めた。

「こうやって、トーナメントに出させてもらって、有難みを感じて。ここまで挑戦できたのは収穫になりました」と、前を向いた。

ここから試合に出るには推薦を受けるか、予選会から再挑戦するしかない。
「気持ちを切り替えて、どこまでできるかわからないけれど、試合があれば頑張るしかない」。
諦めない。帰って今後の策を練る。

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