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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2016

今年も松山英樹ジュニア・インビテーションを実施

日本が誇るホストプロは今年は、会場に来られなかったが、今年も地元福島県の小学生に、プレゼントを用意していた。

昨年の第2回大会で自ら起ち上げた「松山英樹ジュニア・インビテーション」は、小学生を会場に招いて夢やゴルフへの思いを語る取り組みだ。

今年はスケジュールの関係で、大会には出られなくても、1回だけで終わらせるなどもったいない。「ぜひ、継続していきたいと、松山のほうから主催者に申し出た」とは、東北福祉大の恩師、阿部靖彦監督だ。

アメリカにいる松山と、ひんぱんに連絡を取り合う中で、昨年は松山自ら握ったマイクを、今年は阿部監督に託した。

「小学生の前で、良いお話しを宜しくお願いしますと言われて」。可愛い教え子のたっての頼みだからと、仙台から駆けつけた。

先日は、松山から「怒ってます?」とのメールを受け取ったという。
「ここのところ自分の調子が悪いのを、気にしているのだろう」と、阿部監督。先週の全英オープンで、メジャー2試合連続の予選落ちを喫したことを、詫びるような内容に監督も、苦笑いを浮かべながら「調子が良いときも悪いときもある。その中でいま、松山はアメリカで一生懸命、自分と戦っています」と、そんなふうに子どもたちにも近況を伝えた。

中には、プロゴルファーを将来の夢に挙げる子たちもいて指導者として、監督にも頼もしい限りだ。
「だけど、松山や石川遼や、タイガー・ウッズを目指したって、同じようにはなれないよ」と、厳しかった。
「人は誰かと同じ人間にはなれないし、みんなは松山やウッズの上を目指していかなければ本当に強い選手にはなれないんだ。練習して体を鍛え、ゴルフだけでなく、本を読んだりしっかりと勉強もして、まずは良い大人を目指してください」と、松山に変わって監督が、子どもたちに伝えたかった思いを訴えた。

松山は「明日にも全米プロの会場に入る予定」という。
「今年はそこで、いったんひと区切り。今年も、日本でもプレーしたいと言っているし、その後のスケジュールを調整しているところだと思う」。
米ツアーは9月一杯のプレーオフシリーズのあとなら、帰国の予定も立てやすくなる。今年この夏のホスト試合には、出場できなかったが秋にはまた、日本で戦う松山が見られそうだ。

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