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HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2016

稲森佑貴は今年こそ、勝って行く

賞金1位と2位の直接対決に、22歳が割って入った。シード2年目の稲森が、首位タイに浮上した。
総武で3度目の正直をやっと果たした。

ここに会場を移した昨年大会も、ここで開催された2013年の日本プロも、いずれも「しっちゃかめっちゃかで、どちらも予選落ちをした」。

背の高い木にセパレートされたコースで懸命にフェアウェイをとらえてもなお、2打目以降で思うようにゴルフをさせてもらえず、「今年こそ、予選通過を目標にやっていた」という。

その総武で今年は3度目の成長を示した。
スタートの10番で、230ヤードの2打目をクリークで「運よく1メートルにつけた」と、バーディ発進に勢いづいた。
「パットがよく入ってくれた」と、前半の18番ではグリーンの奥からのアプローチが寄せきれず、2メートル残したパーパットをしのいだ。
後半の5番では7メートルのバーディトライも逃さず、最後の9番では下りの微妙なスライスラインも読み切って、池田と谷原と並んで首位に立って、すかさず上方修正した。
「ポジションもいいので、優勝目指して頑張ります」。
未勝利ながら、自己ベストシーズンの昨年は賞金ランク29位で、その年の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で初出場を果たした。
目下、賞金ランクは41位に「今年もまだあきらめていない」。今年最後の頂上決戦こそ、勝っていく。

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