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〜全英への道〜 ミズノオープン 2016

連覇で二度目の恩返しを狙う! 手嶋多一

昨年は、大会29年ぶりのホストV。物心ついたときから、手放したことがないのがミズノのクラブ。46歳の今のいままで、第一線で活躍を続けられているのも、そのおかげ。
「どれよりも勝ちたいのがこの試合。恩返しがしたい」との大願成就も、1年過ぎれば過去の話だ。

当時はミズノの所属プロとして活躍していた中嶋常幸が、ホストVで大会を沸かせた1986年から、主催者が待ち続けたその瞬間も、時が過ぎれば次の欲が出てくるのは当然だ。

主催者が今年、もちろん期待するのは史上初、ホストプロによる大会連覇だ。
先々週は、会場のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部で行われた地元メディアのみなさんを対象にした懇親ゴルフでもその話題になったとき、高まる期待に手嶋は釘を刺しておいた。

「そんな甘いもんじゃありません。(連覇は)100%ありません!」。
23年のプロ人生、大言壮語を吐いたことがない。むしろ注目や期待が集まると、煙に巻きたくなるタイプ。
「大きなことを言って、良い結果になったことがないから」というのがその理由だが、言い換えれば後ろ向きになればなるほど、この選手にとっては秘めた闘志の裏返しということになる・・・・・・?!

この「ミズノオープン」はサブタイトルにあるとおりに全英へと続く道。今年も、今大会の上位4人と、お馴染みの全英オープン日本予選ランキングは上位2人(いずれも有資格者をのぞく)に、世界最古のオープン競技への切符を与えられ、昨年は、このミズノ勢としては19年ぶりにこの“日本予選”を突破して、それもまた恩人らを喜ばせた。

恩返しは、何度してもいいものだ。

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