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長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ 2016

代表選考まであと2戦、リオ五輪の行方

今年、ブラジルのリオデジャネイロで開かれるオリンピックは7月11日の世界ランキングで代表2選手が決まる。正式決定まで残るは2戦。最上位の松山英樹に次ぐ2番手争いは、佳境を迎える。

※世界ゴルフランキング

目下、もっとも可能性に近いランキングにつけるのが、上から順に池田と片山と谷原だ(6月27日現在)。
そのうち最年長が43歳の片山だ。先日、心を燃やす材料を見つけた。部屋を片付けていた時に出てきたのが東京五輪で父親が、聖火リレーに参加した際の賞状だった。

2歳のときに片山にクラブを握らせてくれた太平さんは当時、出身の東京で陸上選手として活躍されていたらしい。

53歳という若さで亡くなる間際まで当時は一銭も稼げずにいた息子の身を案じていたという太平さん。

112年ぶりに、ゴルフが正式種目に復活する目前に、時を超えていま届いたそんな父親の若き日の思い出に片山は「なんか、すげーなあ、って・・・」不思議そうに首をかしげた。

「若い人が行くべきでしょう」と、かねてより言いながらもベテランの心は五輪に向けて、静かに燃えているようだ。
チャンスが巡ってくれば、もしかしたら全米プロにも出場の希望がある片山には、悩ましいスケジュールになるが「どうしたらいいのか。まだ全然分からない」。現地では、治安やジカ熱の懸念があり、片山もその点では例外なく気がかりで、「キンチョウさんにスポンサーをしていただけたら、心配なく行けそう」と、虫除け剤の完全防備も視野に、状況を判断しているところ。
こんなときこそ父親の大事な形見が、何かヒントをくれそうだ。

今週の「長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ」から続く日本プロの2戦は“北海道シリーズ”で、いよいよ命運が決まる。
目下、2番目最上位の池田も、代表入りに燃えている。
大会主催のセガサミーホールディングス所属の丸山茂樹は、日本代表のヘッドコーチも出場選手として顔を揃える今週は、五輪の行方からも目が離せない1週間となりそうだ。

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