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ZOZO CHAMPIONSHIP

過去最多の最上位。石川遼「めちゃくちゃ強い」PGAツアーへの思い

今年5回目、PGAツアーで唯一日本開催は4回目となる「ZOZOチャンピオンシップ」で、トップ10に3人の日本勢が入るのは、過去最多である。


それに関してPGAツアーの取材に答えた石川遼は、「僕自身、ここ5年くらい日本ツアーでプレーしていて今年、20代の選手の勢いが一番ある。層が厚く、レベルも高くなりました。それは自分の考えだけでなく、現実的だな、と。凄い良いニュース」。

その最上位となる4位タイで存在感を示した。



首位と5打差の8位タイから出て3アンダーの「67」は、8バーディ、3ボギー、1ダブルボギーと、スコアもにぎやか。

8番でピンそば30センチに打つなど、序盤は好ショットを連発し、一時は首位に最短2差まで迫った。


だが、第1打を左の林に打つなどミスが続いた9番でボギーを打つと、11番では深いラフから刻みを余儀なくされまたボギー。

さらに12番では「今週ワースト1、2を争うくらい沈んでいた」という右ラフから、フェアウェイに刻んだのに、今度はグリーン奥に打ち込み、ダブルボギーだ。


一気にトップ10から弾かれ「久しぶりに頭に血がのぼった」。

独り旅を始めたコリンの背中も遠くなり、「もう厳しい、と。かなりダメージが大きかった」と、沈みかけたところで、「今週イチくらいのスイングができた」と、14番のバーディで息を吹き返すと、「信じられないような3連続バーディが来た」と、3つめの16番パー3では15メートルものパットをねじ込んだ。


「ミスショットやミスパットを引きずるのは当たり前、と思っていた時期もあったが、1打1打に純粋にフォーカスする、というゴルフをここ何年も積み重ねてきている」と、すぐに顔を上げてカムバックした。


17番のセカンドなど、「昨日まで以上にショットが良かったのにもったいミスや、最小限に抑えられなかったところもあり手放しでは喜べない。正直まだまだ」と反省を挙げながら、最後18番は左の林のほうから40ヤードの第3打を60度で3メートルにつけてバーディ締め。


「PGAツアーの雰囲気がありながら、日本でプレーしているという安心感があった」と明かし、「終盤は特に観客のみなさんの力をすごく感じた。後押しされた」と、大勢の期待にもしっかりと応えた。


前週の「日本オープン」2位で本大会に飛び込み、本大会のトップ10で今度は次々週のメキシコ大会の権利をつかんだ。

5シーズンを戦い、2017年秋に撤退したPGAツアー。


再挑戦への思いは「めちゃくちゃ強い。常に思っています」と、即答し「スイングも、マネジメントも、薄い紙を1枚ずつ重ねていくように、そこでプレーできる自分を作り上げていこうというのをこの5年くらいやっている」。


43歳のアダム・スコットを「ロールモデル」として掲げ、「アダムは今がベストだと。距離も昔より伸びてると。今もあれだけバリバリで、カッコ良くやれているということは、自分も12年後に可能ということ。いくつになっても遅すぎることはない、と信じられる」。

かつての主戦場で、32歳のゴルフをぶつけてくる。

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