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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2015

元スキー選手! 遠藤彰が好スタート

この日最後の18番で、奥からのバーディトライは10メートル以上はあった。黄昏時の江南コースがひときわ沸いた。真っ赤なポロシャツが夕暮れ空に映えた。5アンダーのスタートには「これ以上、ないくらいの出足です!」。

初日は午後からのスタートに、後半組は伸び悩んだが、むしろ遠藤は「風があって、回りやすかった」。練習ラウンドと、同様の風。「方向も同じで」。予習どおりに回ることが出来た。

会場の太平洋クラブ江南コースは、埼玉県熊谷市にありニュースでもよく、この日の最高気温を記録したことでも話題になる土地柄は、この日もまだ、5月も半ばというのに、30℃超えを記録して、「非常に暑かったので。風が吹いてくれて少しでも涼しく感じられて良かった」と、どこまでも利点に変えて、好スタートを切った。

日本ゴルフツアー機構(JGTO)が主管する、普段のツアーには出場権がない。「去年のQTで、ファイナルまで行ったのですが、順位(ランク91位)が悪くて。今年もチャレンジトーナメントが主戦場です」。
しかし、公益社団法人日本プロゴルフ協会が主催する今週のプロ日本一決定戦は、普段のトーナメントとは出場資格が異なり、遠藤は昨年7月の北陸オープン優勝で、権利を得た。

昨年8月のダンロップ・スリクソン福島オープン以来となるツアー。ブランクは長いがその分、「この大会に照準を当てて、準備をする時間を僕は、ほかの選手よりもたくさんいただいたので」と、それもまた利点に変えてしまう超プラス思考で挑む反面、「今日のこの位置も、僕の目標はまだあくまでも予選通過。大事なのは明日。あくまでもそこを目標に、明日もまたいいスコアが出たなら、その時点で次の目標を考えます」。
元スキーのアルペン選手が大舞台での躍進に向けて、助走を始めた。

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