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seven dreamers challenge in Yonehara GC 2015

一度は諦めかけた年初に掲げた目標…

遠藤彰は、昨日、雨足が強まる中、14番、15番と連続バーディで、トップと1打差の3アンダーまでスコアを伸ばす。
“いい流れが自分に来ていることが分かったので、最後までやりたかったんですが、天気ばかりは仕方がなかったですね”と、そのままサスペンデッドに。
だが、気持ちの切り替えは上手くいったようで“今日は、第1ラウンドの残りをプレーするというよりも、予選を通過して、決勝ラウンドにのぞむ気持ちでプレーした”というように、今日の競技再開は、残り2ホールだったものの、18番でしっかりとバーディを奪い、4アンダーでフィニッシュ。プレーオフの権利を手にしてのホールアウトだった。

 そのプレーオフでは、しっかりとロングで2オンしたものの、イーグルパットは大きくショート。“あれは打ちきれなかったですね。でも秋吉はあの長いイーグルを決めたんだから仕方がないですよ”と、秋吉の優勝を称えていた。

だが、優勝を逃したものの、遠藤にとってもこの優勝争いは大きなステップアップになっている。
というのも、遠藤は、今年ひとつの目標を立てていた。それは、チャレンジからのレギュラーシードの獲得。つまり、チャレンジ賞金王には、来年のレギュラーツアーのフル参戦が約束されるものの、2〜10位までには前半戦のリランキングまでの出場権が確約される『裏シード』が与えられ、チャレンジでの賞金ランキング10位までに入ることを目標にシーズンを開幕させた。

“でも、これまではボードに載ることもまったく無かったし、その目標はほぼ諦めていました。パットで作るのが自分のゴルフなんですが、このところそのパターの調子が悪くなっていた。もう、残りのシーズンはQTに向けての調整期間になるかもしれなかったが、今回の結果で賞金ランクも大きくジャンプアップできていますし、目標をクリアできる位置に上がって来られた以上、次戦以降の残り3戦は、すべて優勝する気持ちでプレーして、年初に立てた目標を自らの手で何としてもクリアしたいですね”

 チャレンジトーナメントも佳境に入っており、誰もが様々な思いで残り3戦を向かえるだろう。
だが、遠藤の心に宿る残り3戦に掛ける思いの強さは誰にも負けてはいない。

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