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HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF 2015

崖っぷち、ありがとう・・・! 平本穏(ひらもとやすき)が首位タイに

よそのメーカーが主催する大会だけど、だからこそ言わせて欲しい?! 「今日のスコアはゼクシオ9(ナイン)のおかげです」。今週、発表されたばかりのドライバーに、絶大な信頼を寄せている。
この日、序盤の2番ホールは「狭くて、いやらしいホールだけど、曲がらないから大丈夫」と、安心しきって連続バーディを先行させた。
「幅に収まりやすいし、飛距離も出ている」と、この日465ヤードの15番は強いフォローの風にも押されて、330ヤードも飛んでいた。

先週は、難しい三好で「心が折れた」と初日から大叩きして、師匠の加藤公徳プロに電話で報告。症状を説明すると、いつもの悪いくせを言い当てられた。
「球を上に上げようとして、アドレスで背骨を右に傾け過ぎているのではないか」。

思い当たる節にさっそく改善。後半は、吹き出した強い風にも耐えて4アンダーで回って来られた。

今大会終了後に、今年から導入された「フォールシャッフル(※参考)」が施行される。昨年の賞金ランキング68位の平本もその対象者であり、先週までの平本の同順位は13番目と、秋口以降もツアーの出場権が得られる10番目からは現状、もれておりこの土壇場でこそ、愛読書に勇気をもらう。

9月に購入した元プロテニス選手の松岡修造さんの本「人生を強く生きる83の言葉」。いまもっとも平本の心に響く修造語録は「崖っぷち、ありがとう!!」。修造魂でピンチこそチャンスと、シビアな現状も喜んで受け入れる。今週土曜日には、長男の誉(しゅん)くんの初めての運動会が控えるが、「行ってやりたいけど、行けないように頑張る」とは職業柄、悩ましい胸の内。父親のインターネット速報をお母さんとチェックして、「丸が少ない」と、文句を言う息子。「3歳半のガキに、偉そうに叱られています」。すっかり数も数えられるようになり、成績表に並ぶ丸や三角や四角の意味も徐々に理解しはじめた誉(しゅん)くんは、父親にも「丸10個取って来い!」と、少々口の悪さは父親譲りか。

コースでスコアを叩いて「このくそボケがあ・・・」と、独り言で自分に叱咤。「ボケとはさすがに家では言わないまでも“やかましいのお”とか」。出身の広島弁独特の言い回しすら真似するようになった息子にも、カツを入れられ、お父さんは頑張る。
「バーディ10個とは言わないまでも、明日も難しいコースでハーフ2個ずつは取って来たい」。運動会には行けないが、お父さんも一等賞を狙っていく。

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