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seven dreamers challenge in Yonehara GC 2014

今日の目標をクリアする。その思いが手繰り寄せたベストスコア

1日目を終えて3アンダーは32位タイ。最終日もINからのスタートだった和田章太郎。スコアラーもついていない組だったため、ハーフチェックでスコアを4つ伸ばしていたことで、急遽、追っかけでスコアラーが付けられた。

折り返したOUTも和田の快進撃は止まらない。2番でバーディを奪うと5番からは3連続バーディ。最終の9番もバーディで締めくくると、63ストロークでフィニッシュ。この日の文句なしのベストスコアをマークするとともに、通算12アンダーまでスコアを伸ばし、稲森佑貴と並び、プレーオフに突入する。

18番ホールの繰り返しで行われたプレーオフ1ホール目。バーディパットは約5mにつけていたものの、決めきれずにパー。稲森がバーディを決めたことで、目の前から初優勝が逃げていってしまった。

だが、最終日の和田のプレーはまさに圧巻だった。

「63というスコアは、昨年の『ロイズコーポレーションカップ in 福岡雷山 2013』でマークした65ストロークを更新する自己ベストになりました。でも今日は惜しいバーディパットを外したところがいくつもあったので、もっと伸ばせていたかもしれないと思うと、少し悔しいですね」。

そんな和田だが、今日のスタート前には掲げていた目標があった。
「1日目を終えて、予選通過がトップと5打差。今日、自分も6〜7つ伸ばしていければ、トップ10には入れるかも知れないと思っていたので、トップ10に入ることを目標にプレーして行ったんです」。

しかし、いざフタを開けてみれば、9バーディ、ノーボギーの63。トップ10という目標どころか、一気に優勝戦線に加わっていった。

和田は、昨年プロ転向した18歳。ジュニア時代の2013年には、日本ジュニアで優勝し、国体でも優勝。そして、『ロイズコーポレーションカップ in 福岡雷山 2013』の最終日には65をマークし、6位タイフィニッシュとアマチュア時代の実績は十分。

ドライバーの飛距離も8割程度のスイングで290〜300ヤードをマークするというロングヒッターだ。

今後の目標について、和田にたずねると「正直、自分の頭の中にあるのはここから続くチャレンジの後半戦もクォリファイングトーナメントに向けて試合感を養う場所と考えています。今回の経験をもとにまた新しい目標を自分の中に作って、ファイナルで6日間戦い抜く。それをクリアしていきたいし、その結果、来季のツアーシードを手にすることができていたらと思っています」。

目標をクリアするという思いが、和田の最終日のゴルフを開花させたことは間違いない。次の目標もしっかりと見据え、既に歩み始めた和田章太郎。チャレンジツアー後半戦から続く、その後の戦いぶりにも注目していきたい。

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