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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2014

小平智が「僕が40代に立ち向かう」

飛んで、曲がらないショットなら、いまピカ一との評判高い25歳が、今週もまた、好発進した。「今日の悔しいのはほんと、16番だけ」。完璧なショットも運悪く、上空の電線にぶつけて「打ち直したら、左に曲げて木の後ろ。あれはほんとに悔しかった」と、その分も17番で5メートルのバーディで取り返して、最後の18番は、完璧に締めた。

5番ウッドで打ったティショット。「3番と迷って持ち替えた」。ピン筋に飛んだ。屈指のパー3で「何のストレスもないパーが取れた」。
今年は、被災地で誕生した新規トーナメントの「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で通算2勝目をあげて、手にした今大会の出場切符。

「数少ない選手しか出られない。それに出られただけでも嬉しいし、選ばれた選手の中でも良いスコアが出せたらなおさら嬉しい」。
今年最後の頂上決戦が、地元東京での開催ということにも、若者の気持ちはアガる。

最終日最終組で出ながら、永久シード選手にこてんぱんにやれた先週。「晋呉さんには、さすが違うというゴルフを見せつけられた」。42歳のベテランに、今季2勝目をさらわれた。
いまだに賞金レースを争う藤田もまた40代で「凄い頑張っている。負けられないと思う」。次週はいよいよ、米二部ツアーの最終予選会が控えており、「アメリカではマキロイや、こないだのスピースなど、20代が主流。僕も、頑張らないとと思う。僕が40代に立ち向かう」。
大海原にこぎ出す前に、選ばれし者だけが集う祭典で、大きな置き土産を残すつもりだ。

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