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アジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップゴルフ 2014

札幌光星高2年生! 片岡尚之さんは、2週連続のベストアマチュア賞にも

16歳の切なる願いは今週もまた、ことごとくニアミスのまま終わった。先週のANAオープンは2日目に同スコアで並んだ石川遼。史上最年少の15歳でプロの試合を制した憧れの先輩と、「明日は一緒の組で回りたい」と、神様にも祈る思いも叶わず前後の組で分かれてしまい、そして今週もまた、3日目にやはり石川と同じスコアも、最終日にはまたもや石川のひとつ前の組でのラウンドに、「後ろには、あんなにたくさんのギャラリーがいるのに」と、ますます思いは募る。

13番のパー3を背にして打つ14番。片岡さんが、ティショットを打ち終わって歩き出すなり沸き起こった大歓声。石川が、ピンそばのスーパーショットを打っていた。
ちらりと振り返って、そっと微笑み、再び歩き出した片岡さん。
「僕も、いつかあの中でプレーする選手になりたい」と、ますます夢も膨らんだ。

今大会は、アジアンツアーと日本ツアーとともに、共同主管に名前を連ねた公益財団法人日本ゴルフ協会では、ゴルフ競技が112年ぶりに復活するリオと、さらに2020年の東京五輪での日本選手の活躍を期して、特にジュニアゴルファーの育成にも力を入れており、今年は世界各国から11人のうち、日本からは3人のトップアマチュアが本戦に挑戦した。

その中でも、ただ一人決勝ラウンドに進んだ片岡さんは、先週に引き続き、2週連続のベストアマチュア賞の獲得には大いにその片鱗を見せつけて、「収穫は大きかった。良い経験になりました」と、本人も充実感で一杯の2週間。「2020年の東京を目指したい」という片岡さん。「それまでに実力をつけて、選考されるように頑張ります」。
先週は42歳の宮本。そして今週の2週目は、45歳のチャンピオンと肩を並べた表彰式で16歳は誓った。

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