初出場のクラウンズ。先週のつるやオープンに続いて、ルーキーとしては史上初の２週連続優勝も視野に、ここ和合にやってきた。「テレビで見ているときは、距離もそんなに長くはないのに、なんでスコアが出ないんだろう」と思っていた。

「回ってみてなるほどな、という感じがしました」。
特に、プロアマ戦のこの日は、10メートルを超える強風が吹き荒れ、落としどころがしぼられたフェアウェイに、面積の小さなグリーンは硬くて、速くて、とても手に負えそうにない。

きつい傾斜は、誤ってグリーンの奥に打ち込んだら「白旗挙げます」。奥からのアプローチは、「寄る気がしない」。再び本戦も、またこの日のような風が吹いたら、その場合もやっぱり「白旗」。

先輩プロも口を揃える。
「和合は、ピンの手前から攻める」とのセオリーも、もし失敗したら？
「どうしましょう･･･」。
さすがのルーキーも、今のところはこれといった策が見当たらない。
会場入りした月曜日から数えてこの３日間は、パー４で２度のチップインイーグルにも、「練習なら入りますよ」と喜ぶでもなく、今はまだ強気になれない松山だが･･･。

• 松山 英樹