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日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills 2013

小平智(こだいらさとし)が狙う3度目の正直【インタビュー動画】

64を出した前日2日目とは一転、「今日は耐えるゴルフになった」。3日目は、小平にとっては鬼門の日。「いつも3日目に崩れることが多いので」。優勝争いを演じた先月の日本プロ。
「攻めるべきか。守るべきか。どっちつかずで中途半端で」。

この日は、「守りに徹しようと思った」。3番パー3で、ベタピンのスーパーショット。次の4番では6メートルのチャンスを沈めて連続バーディにも浮かれず、「こつこつと行こうと思った」。

9番のティーインググラウンドに上がるなり、上空には雷鳴がとどろいて、中断のサイレンが鳴った。いったん途切れたゲームも仲良しの同級生の薗田俊輔と、他愛ない話で笑っていたら、「あっという間に時間は過ぎた」。

自称「短気」な性格だが、再開後のプレーでも集中力を保ったまま。17番ではティショットを右にOBして「今日もまたダボか」と、嫌な予感も打ち直しの3打目はフェアウェイ中央を捕らえて、残り185ヤードの2打目は6番アイアンで6メートルのボギーパット。

これを沈めてボギーにとどめて「以前とは、成長したと感じられる部分。嬉しかった」と、単独首位で最終日を迎える。

最終18番ホールで、リーダーボードを凝視した。2位タイの人数と、選手名を確認してみた。「藤田さんと回れる」。昨年の賞金王と、最終組に回ったのは2年前のこの大会。
「あのとき藤田さんは優勝争いをされていて。そのときのプレーをずっと見ていた」。
勉強になることがとても多く、「またもう一度、回ってみたいと思っていた」。
再び巡ってきたチャンスは、今度はその藤田に追われる立場だ。

2011年のデビューから今季、ようやく初シード入りに目処をつけた23歳は「今までは追う立場だったので。追われるのは未経験。やってみないと分からないけど藤田さんに、成長した部分を見せたい」。自身3度目の最終日最終組にも、「めったにないチャンス。ぜひ、そうなればいいと思います」と今回は賞金王を相手に、迷わず“3度目の正直”を狙っていく。



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