Tournament article

〜全英への道〜ミズノオープン 2012

上田諭尉(うえだゆい)が「宣伝しないと!」

ホストプロが、上々のスタートを切った。大会主催のミズノと契約を結ぶ上田が5アンダーの首位タイに。
正午に約30分間、一時競技が中断したほど。ほぼ1日中、強い雨が降りしきる中で、9番は上田にもタフな最終ホールとなった。
たっぷり水分を含んだ芝は飛距離が稼げない上に、アゲンストの風。しかも477ヤードのパー4は、「まあ、なげえなげえ」と195ヤード残った第2打は、3番アイアンを持つしかなかった。

どうにかグリーンに乗せて「パーを取ったよ」と、胸を張った。

自身のパットの調子とともに、キャディの柏木一了さんの読みもはまった。難条件も、この日は特にグリーン上でスコアを稼ぎ、悲願達成にむけて、絶好の位置ににつけた。

全英オープンの日本予選をかねた今大会。大会の上位4人に出場権が与えられる。「まだメジャーに行ったことがない。行きたい」。先週の全米オープンをテレビで見て、独特のその雰囲気にも魅了され、いっそう思いが募った。

そして今週は何より、ホストプロとしてのつとめだ。
直近で今大会主催のミズノ勢が優勝を飾ったのは、1986年。当時は同社の看板プロだった中嶋常幸が達成して以来、まだ誰も後に続けていない。「ミズノのクラブはほんとうに凄く良い製品なのに。これじゃあ、悪いみたいになっちゃう。宣伝しないと!」。
何よりの広報活動は、自身5年ぶりのツアー通算2勝目しかない。



関連記事