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〜全英への道〜 ミズノオープン 2017

こちらもホストプロ! 上田諭尉が今年も好調

なぜか18番のバーディ締めに、青ざめた。2打目を打って、ボールの行方を確認して固まった。「ぶつけちゃった…」。
すでに、グリーンに乗っていた同組の貴田和宏のボールに当たっただけでは、そんなに冷や汗をかくこともなかった。
跳ねて転がったボールが最後にぶち当たったのは「ポルシェ 718ケイマン」。
大事なホスト試合の優勝副賞は、初日から凄く気になっていた。

「あの黄色が目に入りすぎて…。欲しいね!」。
バンパーに当ててしまったのは、その思いが強すぎたから?!
「欲しいけど、そんなに簡単にはもらえん。頑張ろう」とこの日は強風下で、踏ん張った。

転戦中にも穴場を見つければ、どこでも糸を垂らす無類の釣り好きは天気予報の気圧配置が読めるといい、「今日は風が吹くと分かってた」。
対策も万全だった。
「昨日のうちから、低い球の練習をしていた」と、相性の良いコースで成果をしっかり出した。
たとえグリーンを外しても、「アプローチとパターでしのげた」。
難条件下でこの日のボギーは、3パットした16番の1個だけには「凄くない?」と、自画自賛。

今年は独自の予選会から勝ち上がり、今季の自身の初戦を迎えたこのホスト試合は98年に、デビュー戦を飾った思い出の大会でもあり、しかも主催のミズノと正式に契約を結んだ初年度の08年の初日にいきなり首位に立つと、さらに12年も、14年も15年も、いずれも首位と、たびたびの好発進も、まだ勝ちきれていない。

「明日も緊張してしっちゃかめっちゃかになると思う」と本人が、一番分かっているが「楽しく、いい経験ができればいい」。
全英切符とともに、ぶつけたポルシェも責任をもって持ち帰れるか。

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