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マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2012

宮本勝昌は「可能性も少しは出てきた」

最終18番は「一縷の望みに賭けた」。2打差で迎えた最後のパー5は、イーグルならプレーオフ。右のラフから170ヤードの第2打は、8番アイアンを握った。
「でも、あそこで上に行った時点でねえ…」と苦笑した。

2オン成功も、イーグルトライは左の奥からピンまで13メートルもあった。
「諦めてはいないけど…」。1打で確実に決めるには、距離がありすぎた。

1打差で迎えた最終日も粘りに粘った。たびたびショットを曲げながらも前半は2バーディで折り返したのも「今の現状では精一杯」。

後半は13番で、2メートルのパーパットを外してこの日、初ボギーも最後まで、チャンスのある位置でしぶとく粘った。最後のイーグルパットを外して1打差の2位も「ショットが真っ直ぐに行かないね。もう少し、優勝争いを感じられる状態でやれたら」。
悔しいには違いないが、一時は先輩プロから「お前は1位にいると思ったらもういない。エレベーターみたいなゴルフだな」とよく呆れられたことを思えば、「今日はよくやったなという感じです」と、自分を褒めた。

その年の勝者と、国内のみの賞金ランキング25位以内の選手にしか出場権がないツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」。2年ぶりの切符にも、届く位置までランキングを上げてきた(32位)。「可能性も少しは出てきたかな」と、いっそう意欲も出てきた。


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