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TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Lake Wood 2011

増田伸洋は「勝つに越したことはない」

この日初日は4つのパー5で、すべてバーディが取れたことで、まずは及第点。大会が始まるまではどうなることか、心配だった。「ショットがしっちゃかめっちゃかで」。しかも、昨年は記念の第1回大会で、やはり初日に60台をマークしておきながら、予選落ちを喫しただけに、「コースの印象は良くなかった」。

それだけにこの日も、「どっちに転ぶか分からない。手探り状態のまま」。不安な面持ちでスタートしていったのだが、ボギーをどうにか2つにとどめて上がってみれば67に、ほっと安堵の息を吐く。

「欲を言えばもう少しチャンスもあったけれど、言い出したらキリがない。上出来です」と、気持ちをおさめた。
毎週月曜日に通っているトレーニングジム。今週は偶然、プロ野球日本ハムのダルビッシュ有選手と一緒になり、ストイックなその姿勢に大いに刺激を受けた。
「鍛え方がハンパじゃない。自分も」と、精が出た。

同時に「やらなきゃ、もう年だもん」と、ちょっぴり焦りも出てきた38歳。
いまのツアーは「見渡す限り、若い子ばかり」。
その中で気を吐く56歳の室田淳や、さらに64歳でいまも現役を張るジャンボ尾崎が目標だ。
長く一線で活躍するためにも、今が頑張り時と、改めて痛感させられたばかりだ。

ここ例年は、序盤に出遅れ秋以降に慌てるというパターンが続いているだけに、「今週からやらないと」と、成績面でもそろそろ焦りが出てきた。

今年はツアー最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップの出場権を目指すというならば、なおさらのんびりしていられない。
その年のツアー優勝者と、賞金ランキングで上位25位までの選手だけにしか権利がないシーズン最後のゴルフの祭典も「出場するために、ここで勝つに越したことはない」と、いっそツアー通算2勝目で一気に目標を達成させたい。

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