Tournament article

〜全英への道〜ミズノオープン 2011

石川遼は3位タイに

一度は逆転に成功しながら今季初Vをみすみす逃した。12番のプレーがすべてだった。金と並んで迎えた445ヤードのパー4。途中から、悪くなったと感じていた下半身の動き。

「足を動かそうと思って打った」というティショットは左のブッシュへ。ピンまで160ヤードは、握った8番アイアンも「どこにヘッドを入れていかなければいけないか」。
見当もつかなかったほどだった。

「あわよくばグリーンに乗って」と、欲張った。一か八かの第2打は、しかし池に沈んだ。打ち直しの4打目も、グリーンを外した。トリプルボギーで、脱落した。

「前半からいろいろな緊張感で、ショットが不安定だった」という。「それが、あの場面で出てしまった」。
悔しさと、申し訳なさ。
最終組の3人で、ゲームを引っ張ってきた。
しかし、「あのホールで僕が緊張感を崩してしまった感じがある」と、揃って優勝を逃した金と裵(べ)の2人に詫びた。

早く今年の1勝目が欲しいと、逸る気持ち。「優勝することの難しさを改めて感じた」という最終日。「この1勝の重みを次につなげていきたい」。
全米オープンからぶっつけ本番で挑んだJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は大会としても、5年ぶりに戻ってきたコースは石川にとってはまさに、人生初ラウンドだった。

「攻め甲斐がある。また来年もぜひここに立ってみたい」。次週は日韓対抗戦「MILLION YARD CUP(ミリオンヤードカップ)」と、2週後にはいよいよ全英オープンと・・・。また1年でさまざまな経験を積んで、次はコースにリベンジといきたい。

関連記事