Tournament article

コカ・コーラ東海クラシック 2011

石川遼は27位に終わる

18番は最後の見せ場も痛恨の池ポチャ・・・
スポンサー大会3連戦は、27位タイに終わった。猛チャージを誓った最終日は、しかし苦笑いから始まった。スタートの1番で、ティショットを右の林へ打ち込んで、「頭がこんぐらがった」という。

「トップの時の、肩の入りが練習場より若干、浅かった」。確かに、ドライバーに多くの課題を抱えてはいたが、中でもそれは「最近、あまりなかったミス」。予想外の球が出て「てんぱった。あまりのタイミングの合わなさに、びっくりした」という。

絶好調時なら無心で打てる。「いつもなら、反省は打ったあと」。だがいまは、左右に散らばるティショットに、打つ前から考えることも多すぎた。

「曲げたくない、とかミスしたくない、とか」。頭をかすめた邪念が思わぬミスを呼び込んだ。ダブルボギーの幕開けに、大ギャラリーの溜息がむなしく響いた。

今週は、やはり愛知で女子ツアーの同時開催。日本女子オープンが近隣の和合で開かれ、ゴルフファンが名古屋に集結した。三好にも、11144人のギャラリーが駆けつけ、朝から熱気に包まれた。
「すごく盛り上がった1週間。自分もその真ん中にいたかった」と悔しがる。

スタートでの思いがけないミスショットはしばらく尾を引き、「修正にも時間がかかってしまった」と、4番から連続ボギーだ。難コースで6打差からのスタートは、逆転Vどころか「6番でやっといいショットが打てた」という状況では、首位との差を縮めるどころではなかった。

また、9番からやっと4つのバーディも、三好の上がり3ホールで台無しに。ツアーでも屈指のパー3は16番でボギーを打つと、バンカーからバンカーを渡り歩いた17番でダブルボギー。そして最後の18番も、右ラフからの2打目はギリギリピンを狙って右の池。ボギーの幕切れに、2009年大会の歴代覇者が「これが自分の実力」。

区切りのツアー通算10勝目を狙う20歳は、「そう思うことで、練習にも集中出来る。結果が良いから調子が良いとか、悪いから調子が悪いとか。そう思うと先行き暗い。スコアが良くても悪くても、まず自分のやるべきことが出来ているのかどうか。向き合って行くしかない。まだまだ練習の繰り返しです」。

関連記事