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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2010

宮瀬博文は思いがけず得た全英切符に

全英オープンの日本予選をかねていた今大会。しかし、この日最終日は、「全英のことは、まったく頭になかった」というのも当然だ。通算3アンダーは、26位タイからのスタート。10番のインコースは、優勝争いからも、遠く離れたいわゆる“裏街道”からのティオフ。

「せめて来週につながるゴルフが出来ればいいと思っていた」という。
欲のなさが、まさに“全英への道”へとつながった。

上位争いをしていた細川和彦や、宮里優作が最終18番で池に入れ、バタバタと崩れていく中で、上がりの7番ホールからの3連続バーディで、4位タイグループに食い込んだ。

資格が与えられる今大会の上位4人は、タイスコアが生じた場合、まず最終ラウンドのスコアがもっとも良かった選手が権利を得る。
ボギーなしの67をマークした宮瀬に、思いがけず出番が巡ってきた。
やはり4位タイにつけたほか4人を退けて、自身3度目の全英切符を受け取った。

表彰式で、全英オープンの総本山、英国ゴルフ協会のロイヤルアンドエインシェントゴルフクラブ(R&A)のドミニク・ウォールさんから出場証の選手バッジを受け取っても、どこか夢見心地で、「今日はホールアウトして、もう帰ろうと思っていたくらいでしたから。ラッキーでしたね」。

今年の開催コースのセントアンドリュースは2000年大会で経験済みだ。
「風が吹かなければ、それほど難しいコースではないんです。いつもどおりのプレーをして、良い思い出にできればいい」。
まったく頭になかった出場権だっただけに、今季メジャー第3戦もかえってリラックスして臨めそうだ。

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