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つるやオープン 2010

五十嵐雄二が4位タイに

昨年6月は、5年シードのメジャー戦「UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ」で40歳にしてツアー初優勝を飾り、いきなり初シードの仲間入りを果たした五十嵐が、好スタートを切った。

このつるやオープンはジャパンゴルフツアーの第2戦で、4アンダーは67の3打差4位タイ。
しかしこの位置にいて、本人にはいっさいの気負いがない。「ことさら張り切ってもいないし、ことさらショットが良かったわけでもなく、まあ今日は、そこそこパットが入ってくれたくらいで」と、ぽつぽつと語る様子は開幕したばかりのツアーでギラギラと、パワーをみなぎらせている若手選手の中で、なんだか五十嵐ひとりだけ、ツアーも終盤を迎えたかのような落ち着きを醸し出している。

このオフも「ことさら取り組んだことは何もない」。例年と変わらず、住まいのある茨城県で、ラウンド中心の調整を積んできた。
「目標も特にない」。
そう言い切るのは、「そういうのを作ると力みが入って、かえってうまくいかなくなる」のが常だからという思いもある。

ただひとつ、気合いが入る材料は、次男の輝くんが今年から高校に進学したこと。
「まだまだ、学費もかかるしね。稼がなくっちゃ。息子も心配してるしね。とにかく1打1打に集中してやるだけ」と、淡々とした風情が逆に新鮮だ。

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