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サンロイヤルGCカップ 2009

今季チャレンジ2勝目の佐藤えいちが賞金ランキングトップに!

2位の細川和也と握手する佐藤えいち
佐藤えいちが18番ホールを迎えたとき、9アンダーには佐藤を含め5人が並んでいた。その時点でのトップは同じ組で回る細川和也で、10アンダーだった。細川は第2打をグリーン左のバンカーに入れ、グリーンで待つ観客は、9アンダーで並んだ選手によるプレーオフを予感した。

だが、この大混戦に終止符を打ったのは佐藤だった。やや打ち上げで、アゲンストの風が吹く第2打を「174ヤード」と計算し、6番アイアンで放った第2打は、グリーン奥に切られたカップに吸い込まれた。大歓声。歓びのガッツポーズをする佐藤が、一瞬のうちにスコアを計算する。実は第2打を打つ前にキャディに「パターは用意しませんよ」と言われ、「おれも入れる」と答えるやり取りがあったのだが、そうは言ったものの、そう簡単に行くわけがない…はずだった。それが現実になったのだ。自分がイーグルで11アンダー、すると細川がバンカーショットを入れない限り、優勝だ。再び、観衆に応えた。

細川は見事なバンカーショットでカップに寄せるも、パーで終わり、佐藤の劇的な逆転優勝が決まった。これでクリス・キャンベルを抜いて、チャレンジトーナメント賞金ランキングのトップに立った。「1位と2位は違う」というのは、賞金ランキング1位となれば、来年のツアーに1年間出場できるが、2位ではリランキングまでの出場優先権となってしまう。
通年で1年間出場権が確保されるのと、リランキングまでの前半戦で結果を出さなければならないのとでは、意味合いは全然違ってくる。

残りは最終戦の「PRGR Novil CUP FINAL」のみ。「トップを目指して」佐藤は突っ走る。

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