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アイフルカップゴルフトーナメント 2005

高島康彰・通算10アンダーの8位タイ「もう、50匹のナメクジを溶かしました」

今週水曜日の練習ラウンドで、熱中症にかかった。意識が朦朧として、まっすぐに歩けない。誰かに話かけられても、その内容を聞き取れない。
すぐに救護室に運ばれて点滴を打ってもらったが、それでも間に合わず、近くの病院に運ばれて4時間かけて点滴を受けた。

翌朝は、目が覚めてもすぐに起き上がることができなかった。医師にも「できれば、ゴルフはやめてください」と言われていたので欠場も考えたのだが、ファイナルQTランク22位の資格で参戦している今シーズンは、これまで12試合に出場して予選通過はわずかに3回。

「休んでいる場合じゃない。這ってでも、出る」。
ふらつく体をおして、プレーを続けている。

今年、ミズノオープンからバッグを担ぐキャディの前村麻衣子さんが、ホールアウト後に全身アイシングをしてくれる。ラウンド中は、毎ホールごとに水分補給。
すっかり体から抜け出してしまった塩分は、前村さんがキャディバッグにしのばせた食塩で補う。
この3日間で、「もう、50匹以上のナメクジを溶かしたくらいの量を舐めた」と、高島も苦笑するほどだ。

そんな容態の中での通算10アンダー、8位タイ浮上は「頭がぼーっとして、何も考えられないからいいのかも・・・」。
ミスしても「こんな体だから仕方ない」開き直ることで、気持ちの切り替えができているという。

首位とは4打差。一攫千金の大きなチャンスだが「明日の朝、起きてみないことにはなんとも・・・。18ホール、回りきって結果がよければヨシ」。
今週の高島には成績よりも、「とにかく、4日間完走すること」が目標だそうだ。

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