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三菱ダイヤモンドカップゴルフ 2005

韓国のI・J・ジャンがただひとり、通算アンダーパーをマークして単独首位に

昨年の韓国ツアーの賞金王が、首位に躍り出た。落としどころが限られたフェアウェーと、生い茂るラフ。硬く速いグリーンは、アンジュレーションもきつい。
難しく仕上げられたコースセッティングはこの大会の特色のひとつだが、この日のジャンは、「完璧なゴルフができました」。難コースもものともせず、ボギーなしの6バーディで軽々と64をたたき出してトップに立った。

レッスンプロの父・ホンジュさんの手ほどきで、ゴルフを始めたのは10歳のときだった。国内のジュニア競技で優勝するなど当時は、日本ツアーですでに優勝経験のあるS・K・ホや、Y・E・ヤンよりも実力は上、と言われていた。
韓国大学時代に、ナショナルチームに選ばれるなどトップアマとして活躍したあと、98年にプロ入り。
しばらく国内で修行を積んで、いよいよ昨年のファイナルQTで、ランク30位に入って日本ツアーの出場権を手に入れた。

4年後には、米ツアーへの参戦を目標としている。「その前に、日本でいっぱい勝ちたい」と、意気込む。

昨年、母国で稼いだ賞金は、1000万円ほどだった。
今週、もし勝てば2200万円が転がりこむ。
「去年、1年かけてコツコツを稼いだお金が、いっぺんに・・・?!」と、目をまん丸にしてみせたジャン。

特に、ショートゲームが得意という。「チャンスが来るまで無理せず、じっと待つほう」と、自己分析するプレースタイルは、この難コースにうってつけ。
最終日のビッグマネーを、厳しいセッティングに耐え抜いたご褒美としたい。

I・J・ジャン
1973年2月14日生まれ、韓国出身。身長174センチ、体重72キロ。血液型B型。
10歳のとき、レッスンプロの父ホンジュさんの影響でクラブを握り、アマチュア時代に93年の韓国ジュニア、94年の韓国アマで優勝。
プロ入り後は、国内のツアーで2勝。昨年は、勝ち星ゼロにして賞金王に。
家族は元・プロゴルファーの妻・ソンウンジンさんと、7ヶ月になる長男・ソーヒョン君。


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