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リシャール・ミル チャリティトーナメント 2026

「考えると涙が出そう」PGAツアーで跳ね返された大西魁斗がまずは日本で復活V

大西魁斗(おおにし・かいと)が4年ぶりの国内通算2勝目を飾った。




「考えると涙が出てきそう」と、会見で回顧したのは、南カリフォルニア大学3年時に出会った内藤雄士コーチとの二人三脚の日々だった。

特に、2022年の日本ツアー初V後、米二部コーンフェリーツアーに参戦し、24年に「UNCヘルス選手権」で初Vを飾り、ポイントランク25位の資格でPGAツアーを転戦した昨季以降は、涙なしでは語れない。

昨年は26試合に出場したが、20試合で予選を敗退。
「最初は1打か2打かで惜しいのが続いて…」とは内藤さんだ。「でも、向こうの選手たちのパワーすごくて。その中で一生懸命、振るうちに、それでなくとも過酷な環境で、技術もそうだけど、スタミナもすり減っていく。準備不足でした」。

内藤さんも見るからにスイングが崩れていき、悪化していった。

「するとちょっとこう…、モチベーションもダウンして。自信を失ってしまった時期もあり、練習も前向きに取り組めない。本当に辛かったと思います」と、内藤さんも改めて当時の大西を思いやる。


「とにかく、もう一度スイングを再構築していちからやりましょう」と、再び前を向けたのが今季。

今年11月のPGAツアーの2次予選までに間に合えば、と始めた二人三脚が、8月を過ぎたころから急激に成果を見せ始めてついに今週開花。
2日目の大会新「62」に続いて、3日目にはさらに2打縮める「60」で、他を圧倒した。


2打差の単独トップで出た最終日は、「ミスが怖くて攻めきれなかった」とプレッシャーを明かしたが、後半13番で小平に並ばれながら、すぐ14番で2.5メートルのフックラインを沈めて再び突き放すと、10メートルをねじ込む16番パー5のイーグルは圧巻だった。




アイアンのティショットが木の根元にくっついた最後18番のピンチには「重要な場面でいい球が打てなかったのは、まだまだ」と当然、反省がついて出るが、1差の逃げ切りには完全復調の気配が漂う。


「本当に苦しい思いをしてそこからまた結果につなげたのは素晴らしいこと。自分で自分を褒めてあげて欲しいな」と、嬉しそうに目を細めた内藤さん。

大西も、「内藤さんとはゴルフ人生を共に歩いて誰よりも一緒に時間を過ごしている。いい方向に行っているというのを結果で見せられてよかったです」と、感慨深い。




母親の泉さんとも、9歳で渡米した時からずっと一緒にいる。
「言葉にできない絆を感じる」と、最近ではラウンドで持たせてくれる手作りのおにぎりの握り具合を見ただけでも、母の心の機微を読み取れるようになってきた。

「きょうの中身は昆布でしたけど、きょうは具が多いな、とかラップの巻き方が違うな、とか。美味しく食べてほしくて工夫してくれているのが伝わってくるんです」。

たとえほかの誰が無理といっても、一番の味方でいてくれる。
「海外でもやれると母が信じてくれるから頑張れる。母には、何か見えない世界が見えているんじゃないか」。

前回の初Vは、たまたま別の人に担いでもらった時だったが、ジュニア期から競ってきた同い年でプロゴルファーの朝倉キャディにも、ようやく優勝を献上できた。

今季は、このまま国内で調整を続けて、来季アメリカでの再挑戦に備える。
「次の3勝目を狙います」。
もう泣かない。チームの支えで立ち直れた経験が、大西をますます強くする。



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