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前澤杯 MAEZAWA CUP 2026
喋りすぎてノドからから。「幸せ」が過ぎる中西直人の首位発進
お祭り男の血が騒ぐ。
シード復活を目指す中西直人(なかにし・なおと)が、9バーディ、ボギーなしの自己ベスト記録の「63」をマーク。
1差の単独トップで、大会初日を飛び出した。

前半16番から3つ連続して獲るなど数あるバーディの中でも、会心はスタートの10番だ。
フェアウェイから78ヤードの2打目をピン30センチにくっつけ、「これぞプロの技、プロのバーディ見せたりましたわ!」。
どや顔で見まわしたら、「ギャラリー5人!」。
早朝のスタートダッシュも、得意の笑いに変え、「ギャグはよう滑るけど、スタートの滑り出しがいいのは4年ぶりくらい!」。
2022年「三井住友VISA太平洋マスターズ」の初日以来となる自身2度目の首位発進に、関西出身の自虐ネタは止まらなかった。
堀尾コーチと3年前から始めたスイング改造が昨年12月に完成し、復活にむけてこれからが本番、というときに、堀尾さんから改めて課されたのは、3つの基本動作。
「課題の内容? それは“郷ひろみさん”です」。
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「言えないよ♪」と、郷さんの代表歌を引用して報道陣をけむに巻いたしりから「右、左の片手打ちと、スプリットハンドです!」と、あっさり暴露。
中西いわく、その3つの基本動作をルーティンに取り入れることで、「ヘッドスピードを走らせる、球筋あやつるという動作が体感できるようになり、いつの間にか人生で一番飛んでるし、ヘッドスピートも今までで一番速いし、ボールスピードも今まで出たこともない78とか…」。
取り組みを始めのころは「地獄」の一言。「感じのいいのは10あるうち1くらい。調子がよくても6オーバーくらい打つ日もあって…」。
気の滅入るような低迷期を経て成果を実感する回数が、いま目に見えて増えている。
大阪府岸和田出身の37歳。
開幕前にプロアマ戦が10日もある異色の本大会は、サービス精神旺盛な中西にはうってつけ。
先週は、主戦場のACNツアーで、新規大会の「ニュータス カップ in 利根パークゴルフ場」を終えて急いで来て、今年は参加5日間とも、すべてが中西目当てのアマチュアさん。
「何をやっても何を言ってもウケてくれる。毎日、新婚状態」と、つい喋りすぎ、「ゴルフじゃなくて、喋りすぎで疲れる、みたいな。幸せで、もうノドからからですw」。
本戦でも引き続き絶“口”調だ。
2019年に初賞金シード入りを果たしたが、わずか2シーズンで陥落したまま、現在に至る。
今年も推薦で招待してくださった前澤さんから言われたのも、復活への期待。
「シードを獲ってくださいよ、と」。
大会用に開放された会場は、前澤さんのプライベートコースで、「勝つコツは、グリーンと風だと教えていただいた。そこはしっかり守って頑張りたい」。
最終日こそ幸せな結末を届けたい。













