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ディライトワークスJGTOファイナル 2025

中西直人が通算10アンダーで単独首位!「勝つことで恩返しを」

最終ホールはピンチだった。パー5のセカンドショットを右の林に入れて、そこからなんとかオンさせるものの、カップまでの距離は20メートル以上。ボギーを覚悟した。

「あれは技術でもなんでもないですね。運です」と中西直人は言うが、勝つときとはそういう運が伴うものだ。

 

今シーズンの中西は限られた試合にしか出場できない。そんな状況の中でもスポンサー推薦などで多くの試合に出場することができた。先々週行われたPGAツアーの『ベイカレントクラシック』もその一つ。その舞台はまさしくPGAツアーで日本でありながら別世界。中西も今までに感じたことのない心拍数の高さで緊張感がマックスだったと振り返るが、その中で自分がやろうとしていることをどこまでやり切れるかを計るには格好の機会だったと言える。

 

「今年からACN様にネーミングライツスポンサーになっていただき、僕自身もスポンサーをしていただいているので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今年の目標はシード権を獲るということよりもACNツアーで1勝を挙げることを掲げていたので、それを達成する明日はチャンスだと思っています。このACNツアーで勝つことで、日頃から応援してくれているファンの方々だったり、スポンサーの方々だったり、多くの人たちに対しての一番の恩返しだと思っているので、みんなと一緒に作り上げてきたゴルフだと思っているので、みんなと一緒に回る気持ちでプレーしたいと思っています。」

 

最終日最終組はレギュラーツアー、ACNツアー含めて3回目。単独首位は初めての経験。程良い緊張感を胸に、明日こそは悲願の初優勝を達成したい。


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