記事
カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2025
先週は松山と共に5位に。中土佐町出身の岡田晃平は、今週も刺激でいっぱい
本大会では毎年、JGTOのオフィシャルカメラマンさん(JGTO images)に、出場選手の来季のプロフィール用写真を撮影してもらうことになっている。
地元高知県出身の岡田晃平(おかだ・こうへい)も、きりっと身だしなみを整え凛々しい顔でハイ、パチリ。
本人にも納得の1枚が完成した。
本大会は、賞金シードを争う選手にとっては、事実上のシーズン最終戦。
プロ初年度の昨季は賞金49位で初シードを獲得し、2季目の今年は現在同36位と、さらにランクアップも確実に、地元に戻って来られた。⛳最新の賞金ランキング
9月までにトップ10を4回続けた今季はさらなる飛躍を期して、シーズン途中にマイナーチェンジ。
「ポイントはドローボールを打てるようになること」と、取り組み出した直後は、やや苦心が続いたが、先週のホスト大会「ダンロップフェニックス」で、明徳義塾中・高と東北福祉大の先輩、松山英樹と並ぶ5位で、久々にまたトップ10に入れた。
逐一、岡田のスコアをチェックしていた様子の松山が、最後18番のバーディで追いついてきた形となり、プレー後に会った際に、「セーフ!」と、手を左右に開いて笑っていたそうだ。
少し話もできて「来週も頑張れ」と、激励された。
今週の「カシオワールドオープン」は、2013年に松山が年間4勝目を飾り、史上初のルーキー賞金王を決めた大会だ。
「松山さんにも思い入れがあると思いますし、そういう大会でおまえも頑張れ、という気持ちがあっての言葉だと思う」と受け止め、「気にかけてもらえることが嬉しい」と、噛み締める。
「先週の良かったところ、悪かったところも含めて、今週は上位を狙っていけるのではないか」と、地元で悲願の初Vをにらむ。
出身の中土佐町は、カツオの一本釣りで有名だが、岡田の好物は、名物のタタキではなく、シンプルにお刺身。
できれば実家で食べたかったが、コースまで高速も使って1時間半ほど。
今週月曜日は、先週大会のアフタープロアマに参加したり、火曜日は今週大会の前夜祭があったりと忙しく、本戦中の宿も高知市内。
けっきょく里帰りはできなかったが、ご家族が応援に駆けつけてくれるそうで、それも気合が入る材料である。
予選ラウンドでは元プロ野球の松坂大輔さんと同組でまわることになった。
「松坂さんはめちゃくちゃ飛ばされるので、あんまり置いていかれないように頑張りたいけど、自分も自分のゴルフを見失わないように」。
今週の松坂さんの着用ウェアメーカーが、偶然にも岡田の契約先と同じというご縁もあり、火曜日の前夜祭で、松坂さんにご挨拶をした際に少し話しができ、「すごくやる気を感じた」という。
「いいプレーをしていいスコアを出したいという気持ちが伝わってきて。競技は違うけどやっぱりトップアスリートなんだ、と」大いに刺激に。
本大会は、明徳義塾高校3年時の2019年に、アマ予選会で優勝して初出場を果たしたが、予選敗退した。
「僕はどちらかというと、セパレートされたコースが好きなんですが、ここはかえって広すぎて…」と、苦手意識はまだくすぶるが、「地元でいいプレーを見せたい、という気持ちは強い」。
元メジャーリーガーとの競演で、地元ファンを喜ばす。














