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ロピアフジサンケイクラシック 2025
短期決戦で首位が3人。岡田晃平が3度目の正直。士気は松山とフェアレディZ
54ホールでの短期決着を前に3人が通算8アンダーで、首位に並んだ。
長野泰雅(ながの・たいが)も細野勇策(ほその・ゆうさく)も、岡田晃平(おかだ・こうへい)も初Vがかかる。

プロ3季目の岡田は、今季3回目の最終日最終組に挑む。
前日2日目が雨で中止となり、明けて3日目。第2ラウンドは、スタートで5メートルの下りフックを決め、右に池が出来て難しくなった2番も「警戒して打ったのが、うまくフェードして、1.5メートルに寄った」と、連続バーディが来た。
幸先よいスタートを切ったが、4アンダーまで伸ばして首位で迎えた11番と12番で連続ボギー。
「けっこうイライラしていた。この流れを切らないといけない」と、左際のピンに向かって7アイアンを振り抜いた次の13番パー3は、ピンそばの“お先にバーディ”。
「気合で獲った」と吹き返し、15番では6メートルの奥カラーから、下り傾斜の高速ラインをパターで流し込み、今季2度目の首位で最終ラウンドを迎える。
夏のツアー外地区競技を含めれば、8連戦目。
7424ヤードの史上最長コースではたまった疲れも際立つが、「日ごろからケアしてくださっているトレーナーさんのおかげでこうして今週も、自分の想像を上回る結果がでている」と、感謝する。
今年4月の「中日クラウンズ」と、先月の「ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだ」で最終日最終組を戦ったが、4位と5位。
「だいぶ慣れてきましたけど、優勝したい、とか。あそこでミスしたらいやだ。とか。自分で自分にプレッシャーをかけている。極力思わないように」。
3度の最終日最終組に向けて、V争いのメンタルにも着目中だ。
雨で中止となった2日目は「経験と知識を高める」と、座学にも励んだ。
テキストは「人生初購入」という単行本「彼方への挑戦」。尊敬してやまない大学先輩・松山英樹の自叙伝で、きのう読み進んだ「三~四章」は「(高知の)明徳義塾中・高校から(東北)福祉(大学)まで」と、岡田とまったく同じ進学ルート。
アマ出場したマスターズでの経験や、当時から、群を抜いたという松山の練習量も克明に記してあり、「モチベーションを上げて来られた。順調に勉強が進んでいます」。
夢は松山と共にPGAツアーで戦うこと。
だが、それなのに「何をもたもたしてるんだ」「日本ツアーで胡坐をかくな」とのメッセージを人づてに受け取ったのは7月。
松山も歴代覇者に連なる怪物コースで応えたい。
18番グリーン奥に鎮座するV副賞「フェアレディZ(日産自動車)」は、松山の存在感にも匹敵するモチベーションだ。
「あれに乗ってバーっと、高速を走りたい」。
最終日も初Vめがけて疾走する。














