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ダンロップフェニックストーナメント 2025

岡田晃平「やっと認めていただけた」松山もうらやむ飛ばし屋がホスト試合に挑む

18日火曜日に、一緒に練習ラウンドした際、明徳義塾中・高(高知)と、東北福祉大(宮城)の先輩・松山英樹が、飛距離で負けたとすねていた。

PGAツアー選手もうらやむ飛ばし屋、岡田晃平(おかだ・こうへい)は、松山と同じ主催の住友ゴム工業株式会社の契約選手だ。
「ホストプロ…って、言わせてもらっていいんですよね?」と、念押しするほど本人に余計な気負いは皆無だが、「最終戦も近いので。1試合1試合、全力でプレーして結果が残せれば、主催者さんにも喜んでいただけるんじゃないか」と、抱負を語る。


今週キャディをしてくれる中、高のひとつ先輩、有岡秀真さん(左)は187センチの長身。172センチの岡田は、まけじと背伸びしてます


松山の本大会出場が決まってすぐ松山に連絡をして、練習ラウンドの“予約”をした。
回りながら、フェードボールのコツを教わり、すぐラウンド中に取り入れてみたら、「それでだいぶよくなりました」と、さっそく体得。

岡田が大学3年時に出た23年のPGAツアー「ソニーオープン」で練習ラウンドした際には、松山から「もっと高い球を打てるように」との指摘を受けていた。
「それからずっとそこを取り組んできて。去年までは一緒に回っても、何も言われなかったんですけど、きのうは“球高くなったね”と。やっと少し認めていただけた気がして」と、成果を喜ぶ。

「松山さんと一緒に回ると構え方とか雰囲気とか、すぐ近くで見られる。勉強になることがめちゃくちゃある。見ているだけでも自分の中に良いイメージが残る。貴重な時間が過ごせた」と、改めて感謝に堪えない。

「今度は試合で松山さんと一緒に回れる機会を自分で作ることが大事」と、目標を掲げる。
「そうすれば、おのずと優勝争いできるんじゃないか」。

初シード選手として戦う今季は、トップ5を4回記録。特に、前日首位に立ちながら、いずれも4位に終わった「中日クラウンズ」や「フジサンケイクラシック」は悔しかったが、その分だけ次の期待も大きくなる。
大先輩が歴代覇者(2014年)に名前を連ねるホスト試合で、自身もプロ3季目の初Vを視界の隅に入れた。

やはり大学先輩の池田勇太と石川遼に挟まれた予選ラウンドの組合せにもおのずと燃える。
「勇太さんと遼さんが、ギャラリーを連れてきてくれる。応援て、僕ら選手にはすごい力に変わるので。自分にとってもすごいメリット。自分もいいプレーをしてギャラリーのみなさんに喜んでいただけたら」。
2年連続2度目のホスト大会は、発奮材料にも事欠かない。

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