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ダンロップフェニックストーナメント 2025

松山英樹が会見「必死でプレーする姿を見て欲しい」若い選手の熱意には苦笑

日本が世界に誇る歴代覇者が大会を2日後に控えた18日、イン9ホールの練習ラウンド後に会見。

大会主催の住友ゴム工業と契約する松山英樹は「ここでいい結果を残すために準備をしているつもりです」。
2014年大会以来となるホストVにむけて、抱負を語った。




横浜で行われた10月の米共催「ベイカレント クラシック プレゼンテッド バイ レクサス」で日本での今季初プレーは済ませたが、日本ツアーとしては、今年も本大会が今季最初で最後。
会見では現在のゴルフの調子や状態を聞かれたが、「あまり言いたくないです。調子がいいならどうこう言えるんですけど…」などと苦笑いで濁したが、「必死でプレーする姿を見て欲しい」。

今季の米開幕戦「ザ・セントリー」以来となる自身の“今季2勝目”を、宮崎でがむしゃらに求める。

会場のフェニックスカントリークラブは、「世界基準のセッティング」を旗印に、昨年から名誉トーナメントアドバイザーをつとめる青木功の監修のもと、大幅にコースが改良された。
特に、1番、2番、4番、7番、15番、17番の6ホールでティーイングエリアを後方に新設するなどして距離が延び、昨年までの7042ヤードから7117ヤードへ、また18ホールのパー設定も「71」から「70」に変更して実施される。

昨年より1週遅い日程も加わって、「実際に距離が伸びている、というのもあるんですけど、それ以上に気温が去年より寒いので。それで余計に感じる部分がありますね」。
昨年は、マクグリービーが大会最多の通算22アンダーで初出場Vを飾ったが、「今年は2桁いけばチャンスはあるんじゃないか」。
前日17日に行ったアウト9ホールの練習ラウンドでの情報も加味して、難易度が増したコースの新攻略法を練っている。

先週の欧州「DPワールドツアー選手権」の結果をもって、中島啓太(なかじま・けいた)が来季PGAツアーの出場権を獲得した。
そのほか今年は平田憲聖(ひらた・けんせい)が米二部コーンフェリーツアーからの同・昇格を決めるなど、若手が次々と後に続く。

若い選手の頑張りに、「凄いな…」と、素直に目を細める。

この日の練習ラウンドには、一緒に回った大学後輩の杉原大河(すぎはら・たいが)と岡田晃平(おかだ・こうへい)のほかに、現地待機での本大会繰り上げ出場を狙う出利葉太一郎(いでりは・たいちろう)らがプレーはしないで、ただひたすら松山の一挙手一投足を追った。

出利葉は、先月のPGAツアーの1次予選を突破し、来月に2次予選を控えている。
「ウェイティングで来てるんだったら一緒に回ろうよ」と、松山から誘ったそうだが、出利葉はとにかく松山のゴルフを見ることに集中したかったようで「いいです、と断られました。見られるより一緒に回った方が気楽なんですが…」。
若い選手の熱意に苦笑していた。

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