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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2025

小鯛竜也が自己最多の10バーディ「きょうは10ハコ贈れた」地元でも社会貢献しながら首位発進

3メートルを沈めた8番に続いて、最後9番では8メートルも決まった。
小鯛竜也(こだい・たつや)が自己最多の10バーディ(1ボギー)で、自己ベストを1打更新する「62」をマーク。
地元での首位発進に、ひときわ大きな歓声が上がった。




大会の地元大阪府の出身。
会場の泉ヶ丘カントリークラブは阪南市の実家から、車で30分ほどで来られるが「通うと“正月”みたいな感じになっちゃうw」。

気を緩めないよう実家と同じくらいの距離に宿を取ったが、駆け付けた家族や知人の声援を受けて発奮。
「ずっと育ってきた町なので、やっぱりすごく親しみやすい」と、力にした。

関西万博にも出展中の和洋菓子店「青木松風庵(本社・大阪泉南郡)」は、ジュニア時代からお世話になるスポンサー。
年間のバーディ獲得数分の同社・大阪銘菓「みるく饅頭月化粧」を、各地の児童施設に寄贈する貢献活動を5年前から続けており、「きょうだけで10ハコ贈ることができた」と、喜ぶ。

2007年にプロ転向し、2017年の「マイナビABCチャンピオンシップ」でツアー初優勝を飾ったが、23年に5季守った賞金シードを失った。

昨季チャレンジトーナメント(現ACNツアー)の開幕戦で5人のプレーオフを破るなど、同ツアーの賞金8位で出場権を取り返し、いまシード復活の正念場。
シーズンも押し迫るいま、試行錯誤を続けてきたパットで「奇跡の一本釣り」と表するほど気に入るパターに出会えたことで、光明が差している。

22年には、自宅近くの兵庫県三木市にジュニアスクールを起ち上げ、男女ツアーの試合につながるジュニア大会もスタート。

年々、教え子も増えてきて“小鯛先生”の気合もおのずと入る。
「良い位置で戦えるのは楽しみですし、何より地元でやれるというので心の余裕がある。ホームな感じがするので活かしたいな、と思います」。
地元ファンが見守る前で、復活の2勝目を目指したい。

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