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ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント 2025

出入りが激しい出利葉(いでりは)  ボギー、ダボ⇒イーグル、バーディで起死回生の1差2位浮上

プロ3季目の出利葉太一郎(いでりは・たいちろう)が出入りの激しいゴルフを展開。
自己最高の2位で決勝進出した。




風が吹いた後半9ホールは、特ににぎやか。

10番で、この日の初ボギーを打ったが11番で2オン1パット。イーグルで立て直した。
しかし、13番でまたボギーを叩いて、さらに14番ではティショットを赤杭のペナルティエリアに入れ、打ち直しの3打目が今度は奥の林まで行き、アンプレヤブル。いよいよダブルボギーを喫して「また落ちるのか…」。

今季は、開幕戦「東建ホームメイトカップ」で、自己ベストの3位を記録したものの、その後レギュラーでは3戦とも予選敗退しており、嫌な記憶がよぎったが、キャディで弟の翔太郎さんと力を合わせて起死回生した。




17番パー5で、5アイアンを持った残り215ヤードの2打目は、よもや自身2度目のアルバトロスを彷彿するショットになった。

カップをなめる快打でイーグルを奪い返すと、最後18番では8アイアンを振った175ヤードの2打目は2メートル半のバーディチャンス。

上り2ホールでいっぺんに3打も挽回し、首位と1差に飛び込んだ。

昨年のQTは55位。なかなか出場機会に恵まれず、今週は地元福岡のベテラン、高橋竜彦らのつてを頼って主催者推薦で出場している。
髙橋には、6月の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」でキャディとして支えてもらうなど、返し切れない恩があり、あす23日からシニアツアー「マルハンオープン」が始まる髙橋へ。

「良いご報告ができるように頑張りたい」と、気合が入る。

先週の「ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント」で、3位と健闘するなど今季ブレイク中の古川龍之介(ふるかわ・りゅうのすけ)は日大のひとつ先輩だ。
「試合がない時は、いつも(福岡)雷山(GC)で一緒に練習させてもらっていて、かっこいい先輩。僕も追いつきたい」。誰が一番強いんだを決める大会は、24歳の発奮材料に事欠かない。

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