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優勝の阿久津と共に、ヨンハンと河本が全英切符
ツアー初優勝の阿久津未来也(あくつ・みきや)と共に、4打差の2位で並んだ宋永漢(ソン・ヨンハン)と、河本力(かわもと・りき)が大会上位3人の資格で「全英オープン」の出場権を手にした。

ヨンハンは、ロイヤルバークデールの2017年と、トルゥーンで行われた昨年大会に続いて2年連続3度目の全英切符。
最終日も強い風が吹く中、4打差の7位タイからスタートし、1ボギーと大崩れはなかったが、バーディは2つ。
「昨日も今日もすごい難しくて、でも昨日は結構、みんなスコアを伸ばしていて。自分の中ではちょっと悔しい」と、1オーバーの「73」に終わった前日3日目と共に悔いたが、「最後まで集中したのがよかったかな」。
23年の「Sansan KBCオーガスタ」以来の通算3勝目は逃したが、出場権のある3位内には飛び込み喜んだ。
「全英オープン」では過去2回とも、予選を突破しており、「今までよりもっと上に行けるように頑張ります」と、目標を掲げた。
河本は昨年の「全米オープン」で初メジャーは踏んだが「全英オープン」は初切符。
勝って取れればよかったが2打差の3位タイから出て、5番から3連続ボギーで一度転落。

その後、3つのバーディで再び2打差の2位まで挽回したところで、今度は3オン3パットのダブルボギーを叩いた。
「17番のセカンドショットはめちゃくちゃ上に上げたのが失敗。受け止めきれないくらい悔しくて」。
22年の「バンテリン東海クラシック」以来の通算3勝目のチャンスは消えた。
「可能性はなくなったけど、それで全部を捨てるのはかっこ悪いし、プロゴルファーとして情けない。攻めて全英切符だけでも」。
最後のチャンスに賭けた18番のティショットは「ドライバーをほんとに100%近いくらいの力で振った」と、フェアウェイを捉えた。
「4(バーディ)は確実。その中で3(イーグル)をどうやって取るか」と、最高のフィニッシュを最後まで描きながら2オン2パット。
最終ホールのバーディがなかったら、米澤蓮(よねざわ・れん)と並び、世界ランキングで上位の米澤に、全英切符を譲っていた。
「それは自覚してました。去年活躍してた選手なので」。
最後80センチのパットもプレッシャーがかかったが、決め切った。
「気持ち切らさずに、最後までやるのはプロとして当然。自分に負けず、気持ち切らさず、みんなの思いを背負って腐らずにやれたことはほっとしています」。
阿久津の初優勝を称え、ヨンハンと3人で喜びあった。















