記事

パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2022

@古川龍之介さん「僕も水をかけたかったけど…」加わらなかった勝利の儀式

本当は、自分も飛び出していって戦友を祝福したい気持ちをぐっと堪えた。
@古川龍之介(ふるかわ・りゅうのすけ)さんは、昨年覇者の中島啓太と@蟬川泰果さんの涙の抱擁シーンを人垣の外で静かに見守った。


リュウノスケを探せ。ヒントは日大の勝負カラーです


蟬川さんは、7月にイタリアで行われた大学対抗戦で、プレーオフを争った古川さんのバッグを担いでくれるなど、大親友でもある。

でも、古川さんはJGTO恒例の勝利の儀式にあえて加わらなかった。

「本当は僕も水をかけてあげたいんですけれど…。あとで、2人きりのときに、おめでとうって言おうと思います」と、遠巻きにした。


中島が日体大で、蟬川さんが東北福祉大、そして古川さんが日大の現キャプテン。

それぞれ強豪校を引っ張る立場は同じでも、プロの大会で2年続けてアマ優勝した2人に対して、古川さんが一歩引くのもムリはない。


古川さんにとって今大会はツアー4戦目。
4アンダーで回った初日は、「ケイタくんはジュニア時代から僕たち同級生を引っ張ってきた選手。ケイタくんが去年、アマチュアとして優勝した試合に出させていただいて感謝しています」と、非常に謙虚だった。


今年のABEMAツアー開幕戦「Novil Cup」では5位に入り、「自分的には手応えある順位で終われた」と思っていたが、その後6月の「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」で、蟬川さんがABEMA史上5人目(当時、現在は7人)の優勝を飾り、「満足してられない」と、奮い立ったばかりだった。


飛距離は270ヤード前後と飛ぶほうではないが、今週はトリッキーなコースで得意の「置き球」を駆使してツアーで初の予選を突破。

2日目時点では、蟬川さんとの差は1打しかなく、ベストアマ争いの様相だったのが、蟬川さんは3日目の「61」であれよと上昇。

唖然としている間もなく優勝を飾り、「こんなの見せられたら、やる気も出ます」と、燃えずにはおれない。


「大学では団体でも個人でも、日本一を目指してやっている身。今までの実力では圧倒されていますけど。気持ちで負けちゃいけない部分がある」と、思いも新た。

次週は、ABEMAツアーの「エリートグリップチャレンジ」に出場予定。さらに、大学対抗戦を挟みながら、来月はツアー予選会のセカンドQTが控える。

「僕もケイタくんや、タイガみたいに優勝を目指して頑張ってみます。少しずつ手応えは感じているので、来年は同じ舞台に立てるように。いちからやり直してみますので、また宜しくお願いします」。

日大キャプテンは、どこまでも律儀で礼儀正しかった。


頑張れリュウノスケ