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松山英樹は「絶対無理」から米8勝、フェデックス1位、世界ランクは10位に浮上

どんなに大差がつこうが諦めなかった。松山英樹がハワイのワイアラエで行われた「ソニーオープン・イン・ハワイ」でプレーオフを制してアジア人最多に並ぶ米8勝目を飾った。


2打差の2位から出た最終日は首位のラッセル・ヘンリーが前半の6番からバーディ・バーディ・バーディ、そしてイーグルと一気に5打差をつけられた。

「前半の状況では、絶対無理と」。
観念しながら折り返しの10番ではドライバーを強振。
グリーン近くまで飛ばして揺さぶりをかけた。


さらに、11番のパー3は狭いエリアを狙って連続バーディ。
高精度のショットで相手のミスを誘引し、「2打まで縮まったので、チャンスがある」と、隙を逃さなかった。


15番では6メートルを沈めて1差に詰め寄った。
そして、いよいよ逆転の舞台は、JGTO会長の青木功が39年前に奇跡を起こした18番。
1983年に、青木がカップインのイーグルで、日本人として初の米ツアー優勝を飾ったホールで2オンに成功し、土壇場のバーディでついにヘンリーを捉えると、同ホールで行われたプレーオフの2打目はフェアウェイからスプーンを握り、「カットボールで完璧なショットが打てた」と、ピンそばの劇的イーグル締め。


日本人として、青木に次ぐ2人目の大会制覇を米8勝で飾り、「青木さんがはじめてPGAツアーで勝ったところで勝てて嬉しいです」と第一声で敬意を表し、「今晩はたくさんお酒を飲みます」と、大逆転の美酒に酔った。


昨年10月の「ZOZOチャンピオンシップ」に続く今季2勝目で、フェデックスポイントランキングは1位に浮上。
また、16日更新の世界ランキングは9ランクアップの10位で、4シーズンぶりにトップ10に食い込んだ。


次の出場予定は2週後。「ファーマーズ・インシュランス・オープン(米カリフォルニア州)」でさらなる上昇を期す。


そのほかの日本勢は、小平智が通算15アンダーの12位タイに浮上。

最終日は6バーディと、ボギーはひとつにとどめて2日続けて「65」をマークし、「今年の始まりとしては最高」と、自身の2022初戦に、及第点を出した小平。

「この3日間はボギーひとつで安定していましたし、だいぶ去年と違う自分が出せた。大会で一番良い成績なので、自分の中でも成長したなと感じる」と話し、改造中というスイングも「だんだん形になってきて、自分のものになってきている。維持して固めていきたい」と、さっそく手応えをつかめた。

2018年の米1勝でつかんだシード権は昨季、手放したが今年もアメリカにとどまることを決意。
「二部ツアーでも、出られる試合は出て経験値を積んで、成績をおさめて自信にしていきたい」と、新春から復活への思いを新たにしていた。


また、今年から新設された推薦枠「ソニーオープン・チャレンジ」のアマ枠で出場資格を得た日体大3年の中島啓太さんは、5バーディ、2ボギーの「67」で最終日をプレーし、通算10アンダーの41位で大会を終えている。