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2004チャレンジトーナメント開幕戦「PRGR CUP(関東)」初日トップに立ったのは白佳和。

2004チャレンジトーナメント開幕戦「PRGR CUP(関東)」初日トップに立ったのは白佳和。

今年度のチャレンジトーナメントは、今週のPRGR CUP(関東)から10月の東京ドームカップの最終戦まで全10試合から形成されている。

開幕戦の「PRGR CUP(関東)」は、茨城県のワイルドダックカントリークラブが舞台。利根川に隣接し、全体的にフラットだが、18ホール中16ホールでウォーターハザードが絡み、しかも6,977ヤード、パー71と距離もあるこのコースで、攻略のカギとなるのは太平洋から吹く風の計算だ。

15日の大会初日も気温15度の快晴の中、やはり風速4メートル前後の海風が選手たちを悩ませた。そんな中、5バーディ、ノーボギーで単独首位に立ったのは、昨年のファイナルQTランク24位の白佳和(24才)。

白は前半アウトの3番、6番のPar3でバーディを奪い続く8番Par5でもきっちりとバーディを沈め33で折り返し。難度が高いインコースでも手堅く11番、そして最終18番ホールのPar5でも3打目を残り約100ヤード弱に残す計算され尽くした作戦で約1.5mに3オン。これを沈めて66のトータル5アンダーで単独トップに立った。

『午前中多少風が強かったんですが、難しいインコースに入ってから若干風が弱くなったのでよかったです。コーチの指導を受け、シーズンオフはスウィングの改造を行いました。テイクバックでインサイドに上がる癖があるので、なるべくアウトサイドに上げて体についていくようなスウィングアークにしました。今年の開幕戦の東建ホームメイトカップの時には、コーチに言われたことがうまく出来ずに予選落ちしてしまいましたが、今日は言われたとおりに出来たのでショットも安定していました。アイアンショットもほとんどグリーンを外さなかったし、外してもカラーの部分で止まっていました。今年はツアートーナメントに前半出場できる試合が多いので今日出来たようにコーチに言われた事をツアートーナメントでも出来るように頑張りたいと思います。』00年にプロ転向した白は、ツアートーナメントでは2001年のジョージア東海クラシックの10位タイが最高順位。チャレンジトーナメントでも2002年のキャスコカップの2位タイがベストフィニッシュでまだ未勝利。だが、 178cm、88kgの恵まれた体格と24才という若さから将来性は抜群の選手だ。まだ経験が不足しているだけに毎日の試合の1打が、そして同組で回る選手のプレーが白にとっては貴重な経験となっている。

明日最終日の18ホールは、優勝争いに絡む可能性が十分にあるだけに、白にとっては貴重な1日となるはずだ。勝っても負けても明日のラウンドは、来週からまた始まるツアートーナメントでのプレーに生かされてくるに違いない。

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