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タクミも絶句「ヒデキはアイコン、米ツアーのアンバサダー」(ZOZOチャンピオンシップ)

神々しいです
最後の最後まで”象徴”であり続けた。
松山英樹が日本で米7勝目を達成し、最後の最後に改めて、羨望を一身に集めた。

今大会で来日した中での最高責任者である米ツアーのクリスチャン・ハーディ氏が注目したのは練習日から、じっと松山に視線を送り続ける、日本の若い選手たちだった。

「気づけばみんなヒデキのほうに目を向けている。ヒデキは日本のアイコンだ」。

2年ぶりの日本開催で、その役割を最後まで見事に演じきった象徴的な場面が2打差で迎えた18番。

ウッドの2打目をピン奥にくっつけて、劇的なイーグルで大会を締めくくった。
大歓声に包まれる偉大な先輩を見つめて、駆けつけた若者たちが息をのんだ。

東北福祉大の後輩の比嘉一貴。
「すごい…、いやもう本当にすごいとしか言いようがない」と、呆然とした。

片岡尚之は、硬直したまま「すごく震えて…今しびれています」。

主催者推薦で米ツアー初出場を果たした久常涼(ひさつね・りょう)は、大学後輩ではないが、メーカーの方に頼み込んで、今週水曜日に松山との練習ラウンドを実現。

改めて「あんなにすごい方と、本当に貴重な経験をさせていただいた」と、感謝。
偉業もしっかり見届け「いやもう…ほんと神ですね」と、感激していた。

大学時代から、松山にかわいがられた金谷拓実はこの日は自身も4日間で自己最高の「66」を記録。

3つバーディを奪って折り返した後半は、「少しナーバスになりました」と、最後18番も惜しいパットを外して悔しがったがボギーなしの通算5アンダーで、松山に次ぐ日本勢最上位の7位タイで大会を終了。

「トップ10がひとつの目標でしたので。チャンスも多かったしいいプレーができました」と、収穫を手に再び向かった最終ホールで絶句。
「いや、もう本当にすごい人です。感動しました……」(金谷)。

日本人初のマスターズ覇者は、2年ぶりの日本開催でも多くのゴルフファンを歓喜の渦に巻き込んだ。

先のハーディ氏が言っていた。
「ヒデキは日本だけでなく、PGAツアーのアンバサダーでもあるのです」。
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