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小鯛竜也が"ゴルフ伝道の旅"で描いた「完璧なシナリオ」(5月17日)

お手伝いしてくださった甲南大ゴルフ部の森本梨紗子さん(3年)西本薫平さん(2年)原唯人さん(同)寺山巴菜さん(同)友添一成さん(同)。ありがとうございました!

小学生だってイケメンが大好きだ。まして憧れのプロゴルファーならなおさらだ。
「かっこいい〜〜〜〜〜!!」と、子どもたちの大歓待を受けたのはプロ12年目の29歳・小鯛竜也。
ツアーは今週1週間のお休みを利用して、全国の小学校にゴルフの楽しさ、素晴らしさを伝えて歩くジャパンゴルフツアー選手会恒例の「ゴルフ伝道の旅」に臨んだ。
5月17日に訪れた兵庫県神戸市にある甲南小学校は、幼小一貫校。さらには中、高、大学の系列校を持つ私立校は、この日も大学ゴルフ部のお兄さん、お姉さんがお手伝いで参加してくれたり、うらやましいほどの環境である。

それにこの日は30度近くまで上がった夏日も校内は、すみずみまでクーラー完備!
もうそれだけでも「俺の小学時代には、考えられへん…」とはんなり関西弁も、この選手の口に乗ればどこかさわやか。
両手に鈴なりの小学生を相手に、この日の行事も涼やかにこなした。

午前中に校庭で実施されたスナッグゴルフの講習会ではさっそく、そんなプロの争奪戦が行われた。
子どもたちとのガチンコ勝負の"賞品"は「プロと一緒にお弁当が食べられる権利」。
5年1組と2組との真剣勝負は、1組代表の斉藤望美さんが健闘したが、一歩及ばず。
対する2組代表の後藤あいさんは、なんと今年の世界ジュニアの決勝大会を制した筋金入りだ。7月には米サンディエゴでの世界大会も控えており、その腕前にはハンディ戦で後藤さんにあっさり敗戦した小鯛も舌を巻いたほど。

「今日を機会に"ゴルフをやってみようかな"という子がもっと増えて欲しいと思って来ましたが、すでにあいちゃんみたいな強い子もいてみんなのこれからが、すごく楽しみ!」。
午後から挑戦した講演は「夢を持とう」がタイトル。しかし、子どもたちの誰もがすでに将来の夢を、明確に描いている様子に「夢は見るもの。叶えるのは目標」とすかさず"改題"。そのための秘訣を子どもたちにもわかりやすく伝授した。

元体育教師の父・剛文さんの指導で5歳からゴルフを始め、小2で初めて出たゴルフの試合で同じ年の子たちに惨敗した時の悔しさが、プロを目指す原点になった。
小5で初めて優勝した感動を「また味わいたい」と、高校を卒業してすぐ17歳の2007年にプロ入り。それからツアー初優勝まで10年を要したが、いつの時代も心の支えにしたのは「誰にも負けたくない。"今に見とけよ"という気持ちでした」。

出場権すらない時期には「もう諦めて他の仕事に就いたら」と勧める周囲も少なくなかった。だが「周りに何を言われようと、自分がやりたいことを曲げずに真剣に取り組むことが大事。諦めなければ必ず成功するときが来る」と、子どもたちに説いた。

今年3月のオフには母校の地元大阪・阪南市立西鳥取小学校で、卒業を目前に控えた6年生たちにもはなむけの言葉を届けに行ったばかり。
プロとして稼げなかった時でもプロポーズに応えてくれたゆい夫人や、ひとつ年下だが尊敬する後輩、石川遼の存在も励みとした実体験を、理路整然と語った。食い入るように聞いていた子どもたちから、最後の質問コーナーでは挙手の嵐を浴びた。

今季はこれまで4戦も、予選通過はまだ5月の「中日クラウンズ」だけと苦戦している。
特に、先週の「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」は難コースに消沈していたが「今日、来てよかった。こういう機会でもないと、自分をあらためて振り返ることもない。純粋な子どもたちにパワーをもらえた。ゴルフを始めたころの気持ちをまた思い出すことができました」と、初心に帰って自身の目標も再確認だ。
「毎年1勝すること。でも去年は勝てなかったので。今年は、去年の分も合わせて2勝できるように頑張る」。
子どもたちに約束した次週は、さっそく地元関西で行われる「関西オープン(5月23-26日、奈良県KOMACC)」。
「そこで勝てたらシナリオ的には完璧ですね」。
子どもたちの興味が冷めないうちに、歓喜のニュースを届けてみせる。

  • スナッグゴルフセットの寄贈は日本高等学校ゴルフ連盟とJGTOが連携して行っている取り組みで「記念撮影!」となると常にこんな状態。我も我もとプロにくっつく!!
  • プロと一緒にお弁当を食べる権利争奪戦。「あいちゃんも凄かったけど、のぞみちゃんも上手やったで!!」
  • 勝利した5年2組にて。楽しい時間
  • みんなからの歌と花のプレゼント、嬉しかったで! ありがとう 

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