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最終日に光った反撃と粘り。松山英樹は3アンダーフィニッシュ(全米オープン)

©USGA
最終日は4バーディ、1ボギーの「68」。この日3アンダーで戦い終えた松山英樹は、「途中までいいプレーができてよかった。なかなかうまくいかなかったですけどスタートしてから気づくことがあったので、そこはうまくいった」。

前半は、1番からフェアウェイを外さなかった。
アイアンは、ことごとくピンに絡んだ。

パットも冴えた。
4番の3メートルがこの日最初のバーディだった。
6番では4メートルも決まった。
2アンダーで折り返すと、10番で6メートル。
11番は4メートルのチャンスを沈めて連続バーディも来た。

だが、反撃はここまで。
「最後のほうは暴れてしまったのでそこはもったいない」と、後半は危機の連続だった。

12番で3メートル弱を拾った。
14番ではペナルティエリアに向かって打ち出す難しいバンカーショットが寄らず、この日最初のボギーを打ったが、段の上に立つカップに向かって、距離のあるパーパットのタッチに狂いはなかった。
15番は、右のバンカーから脱出の3打目が、竿に当たってOKパー。

後半につれてグリーンの硬さはどんどん増したが、ナイスショットが奥の深いラフに跳ねた16番パー3のアプローチや、カップまで距離のないアプローチをピンそばに止めた17番のパーセーブもまた見事だった。

第1打を曲げた最終ホールも、がっちり1メートルを拾って上がった。
度重なるピンチも執念の粘りで前日3日目の54位タイから上昇。

でも、通算3オーバーは「順位が順位なんで。できることもあったと思うので。次の大会にはしっかり調整していきたい」。
4月のマスターズに次ぐメジャー2勝目には遠く及ばず、反省を口にした。

「2日目と3日目がもったいない。崩れてもそこまでオーバーパーにならないゴルフをしていきたい」。
来月7月は今年最後のメジャー「全英オープン」と、いよいよ「東京五輪」が待つ。
エースの自覚がひときわ高まる1カ月となる。

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